実は昨年あれだけブレイクした「華麗なる一族」を見ていなかった。
仕事・・と言えばそれまでですが、何か見る気が出なかったのも事実です。
私の好きな作家は司馬遼太郎さんですが、山崎豊子さんも大阪出身の作家です。
元々記者で作家井上靖さんの弟子みたいな感じだったのでしょうか。
この人が小説で繰り出す人間模様は、すさまじいものがありますね。
しかし、盗作盗作とやたらと騒がれている作家でもあります。
この作品は司馬さんと同じように「現地取材主義」なので見てみました。
事実をフィクションにするということは、とても難しいですね。
責任という問題もあります。
読者は事実だと思い込んだ場合、ともすれば登場人物や企業、社会に間違った先入観を植え付けることになってしまうからです。
小説を読み慣れている人は、その事をフィクションと捕らえきれるでしょうが、全ての読者はそうとも限りません。
私などは、どうしても気になるほうです。
ただし、私は善悪は求めません。
モチーフがなんであれ、盗作であっても山崎豊子さんの醍醐味は人間模様の描写にあるのでしょうか。
DVDで一気に見るのも面白いですね。
北大路欣也さんの演技力は、さすがと思わせるものがありました。
キムタクさん頑張ってました。
欣也さんと向かい合うシーンが多くあったと思いますが、相当勉強になったのではないでしょうか。
少し年取ってきて、丸くなって、我慢が効いてどんどん伸びている印象を受けます。
2007年ドラマと1974年の映画。
なんと北大路さんは両方に出ています。
万俵大介 2007(北大路欣也)1974(佐分利信)
万俵鉄平 2007(木村拓也)1974(仲代達矢)
万俵二子 2007(相武紗季)1974(酒井和歌子)
万俵寧子 2007(原田美枝子)1974(月丘夢路)
万俵銀平 2007(山本耕史)1974(目黒祐樹)
高須相子 2007(鈴木京香)1974(京マチ子)
高須徹 2007(宮川一朗太)1974(酒井和歌子)
美馬 中 2007(仲村トオル)1974(田宮二郎)
鶴田芙佐子(料亭 つる乃家) 2007(稲森いずみ)1974(-)
鶴田志乃(料亭 つる乃家) 2007(多岐川裕美)1974(-)
一之瀬工場長 2007(平泉成)1974(稲葉義男)
一之瀬四々彦 2007(成宮寛貴)1974(北大路欣也)
大亀専務 2007(武田鉄矢)1974(浜田寅彦)
三雲祥一 2007(柳葉敏郎)1974(二谷英明)
綿貫千太郎 2007(笑福亭鶴瓶)1974(西村晃)
永田大蔵大臣 2007(津川雅彦)1974(白井鋭)
大川一郎 2007(西田敏行)1974(河村弘二)
倉石弁護士 2007(萩原聖人)1974(-)
志摩観光ホテル支配人 2007(佐野史郎)1974(-)
第一製鋼名古屋工場所長 2007(峰岸徹)1974(-)
荒武玄 2007(六平直政)1974(-)
憎たらしい高須相子役は鈴木京香さんと京マチ子さん。
どちらも京が付くのはなにかの因縁?
--------------------【財閥】--------------------------
万表財閥は岡崎財閥がモデルと言われている。
ドラマに出てくる広大な敷地は山の上にあったが、岡崎財閥の敷地は現在の須磨離宮公園だった。
公園内の植物園に洋館の屋敷が建っていたが、阪神大震災で倒壊した。
岡崎財閥は神戸銀行、同和火災海上保険を経営していた。
物語の阪神銀行のモデル神戸銀行の頭取は岡崎家の婿養子岡崎忠というひと。
余談だが岡崎忠の長男は、現在の子供服ファミリアの代表取締役。
ファミリアは坂野(ばんの)家の会社で、その娘と岡崎家の長男晴彦氏が婚姻して晴彦氏が現社長。
そしてファミリア創業者坂野淳子さんはレナウンの創業者の三女。
岡崎忠の嫁方は河合家で小松製作所を経営。
その婿養子に町村金五元北海道知事、参議院衆議院議員。
その子供は現在の内閣官房長官の町村信孝さん。
他方、同和火災海上を受けついだ岡崎真一さんの奥さんは、西本願寺宗主の四男の娘。
西本願寺大谷家と婚姻関係にあるのは衆議院議員の小坂憲次さん。
岡崎真一さんの息子は三人いて、東京衡機(こうき)製造所、内外ゴム、ニッセイ同和損害保険
の経営を行っている。
ふ~~~っ・・。しかし家系を見るのはしんどいものだ。
家系というものは重たく苦しい印象がある。ドラマのようなことが実際もあるのだろう。
西田敏行さんも暖かい演技がすばらしいですね。
この人も年をとりました・・・・・。
ちなみに私の先祖は、赤井(荻野)悪右衛門直正という人で、室町末期に「丹波の赤鬼」(京都・兵庫北部丹波篠山)と呼ばれて恐れられていたが、とうとう明智光秀に殺された。
・・・・かもしれない。(家系など嘘っぱちかもしれないし・・・・)(笑)
けど、その明智光秀は信長を襲って秀吉に潰された。
丹波篠山は物語では、鉄平が猟銃で自殺したところ。
ドラマのように雪深くなることはあまりない。撮影地は別のところだろう。
おかきなどで丹波黒豆というのはこの地方の産物。
いずれにしても岡崎家の直接の家系は現在も続いていた。
今の政治経済は、このような人々同士があでやかにも醜くも繋がりあって絡み合って、そんな人々が経済をうごかしているのだろう。
私のようになんの変哲もない人間は幸せかもしれない。
平凡が一番幸せ。
そのくせ、なにかやり足りなくてムズムズしているのは・・何故だろうなぁ・・・・。
いずれにしても、事実を基にしたフィクション小説とはこのように書くものか・・・と、勉強になりました。(^^)
山崎豊子と華麗なる一族【1/3家系】
山崎豊子と華麗なる一族【2/3鉄鋼】



