対話セラピスト 大野木睦子です。
ひとつ前の記事で、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスのことを書きました。
【私の物語⑨】いのちのかがやき
クラニオを学び始めたころに、エックハルト・トールを知りました。
最初に読んだのが、『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』
読んで、驚きました。
これ、クラニオの世界そのまま!
私がダイナミック・スティルネスで感じること、そのまま!!
そしてよくよく見てみると、この本の原題は
『Stillness Speaks』
ああ、そうか!
そうなんだよ~。
stillness もしゃべるんだよ~。
おしゃべりな沈黙、なんだよぉ~。
当時の日記を探してみたら、こんなところを引用していました。
「静止の空間」。
これこそが、創造性が誕生し、問題の解決策が見つかる場所なのです。
静止とは、単に音のないこと、空っぽの状態を意味するのではありません。
静止とは叡智そのものです。
それは、万物が生まれくる、形態の奥に横たわる意識です。
叡智は静止することによって、身につけることができます。
なにはともあれ、見つめてください。
耳を澄ませてください。
それ以上、何も要りません。
クラニオでも、「耳を澄ませる」ことをします。
からだからの声に、いのちのざわめきに、耳を澄ませる、のです。
それ以上、何も要らないのです。
この本は、トールが「スートラ」と表現しているように、短いセンテンスの集まりで出来ています。
序文に、こんなふうに書かれています。
古代インドのスートラは、現存する最古のスピリチュアルな教えですが、本書は、その現代版リバイバルとみなしていただいてかまいません。スートラとは、観念的な装飾を最小限に抑え、格言のスタイルをとった、パワフルな真実の書のことをいいます。
(中略)
スートラの特長は、なんといってもその簡潔さにあります。それは、必要最低限しか、思考を要しません。スートラの場合、「そこに書かれていること」よりも、「そこに書かれていないこと」、すなわち、それが指し示すことのほうが、はるかに重要なのです。
シンプルな文章だから、なのかもしれませんが、
日本語で本を読んでいると、ひとつひとつの単語がしっくり来なくなってきました。
たとえば、静寂。静止。
日本語では、なんとなく似ているような言葉です。
どういうニュアンスで、この言葉を使い分けているんだろう。
これは、元々はなんて言葉を使っているんだろう。
と、気になってきました。
思いっ切り、思考していますが

謙遜でなく、私は英語が出来ません。
外国人に話しかけられると、あいまいな笑みを浮かべて、石になるタイプです。
それでも、これくらい簡単な英語なら、ニュアンスはわかるかもしれない。
原文をみた方がわかりやすいかなと思いました。
でも、読むのは大変なので、オーディオ・ブックを購入してみました。
著者本人が朗読しているものです。
エックハルト・トールの声って、好きなんですよね。
なんか、ぼーっと引き込まれます。
それから毎日、通勤電車の中で、日本語の本を見ながら、i-podでオーディオ・ブックを聞いていました。
数日後。
電車を降りて、会社までの道を歩こうとしたときのことです。
世界が美しい...
美しくて美しくて
美しくて泣けてくる
やせっぽちで、
あまり元気がなさそうに見えていた街路樹が、
いのちに満ち溢れて美しい。
街灯までもが美しい。
生物・無生物関係なく、
この世界に存在するものすべてが、
いのちにきらめいて、
美しい。
いきなりの出来事で、
その瞬間はさすがに驚きはしましたが、
「意識が開きっぱなしになっちゃた~」
と、気が付く程度の理解はありました。
時間がたてばそのうち納まる
ということもわかっていたので
「ふ~~ん、どっしようか~」
と、眺めている自分もいました。
でも、何しろ、バリバリ働いていた時期です。
通勤途中で泣いている場合ではない。
こんなところを誰かに見られたら、大変だ。
と、「理性」を総動員して、
感動で泣けてくるのを押さえて会社に行きました。
「仕事をしなければ!」
と、思って頑張るのですが、
うっかり気を抜くと(笑)、
意識が飛びます。
はっと気が付くと、
何もせず、ただ座っている。
「いや、いかんいかん!」
と、また仕事に戻る。
午前中いっぱい、
そんな状態が続きました。
ほんっとに!
何をやっていたんでしょうね(笑)。
自分の理性の強さに、
エゴの強さに、
笑えます。
「目覚め」が訪れると、一瞬で何もかも解決すると思っている人が多いようですが。
そんなことは全くありません。
そういう人は、ごく稀な、いわば天才です。
「覚醒体験をした」という人も、それが自分の中に定着するまでに、かなりの時間を要していることを、実は書いたり話したりしています。(そこはさらっと書いている人の方が多いですが。)
「覚醒体験」というセンセーショナルな言葉に惑わされて、そこをすっ飛ばさないでくださいね(笑)。
いいことだけ、じゃありませんから(爆)。
その瞬間の至福はあります。
でも、「人間として」、
それを生きられるようになるまでは、
葛藤です。
繰り返し、「気付き」はやってきます。
そのたびに、自分はいかに知らなかったか、に気付かされるのです。
それでも、
自分の戻っていける確かな場所があるから、
それは最初からあったということを知っているから、
「安心して苦しむ」ことが出来るのです。
つづきはこちら ⇒ 【私の物語⑪】余計なことをやめる。
【私の物語】目次はこちら
「対話セラピスト☆大野木睦子」が出来るまで
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