人の判断に興味がある | kyupinの日記 気が向けば更新

人の判断に興味がある

過去ログでは、なんとなく精神科を選んで精神科医になったと記載している。

精神科医になるまで、精神科の仕事がどのようなものか良くわかっていなかった。精神科に入局後、精神医療に長く携わり、また精神鑑定などの経験を積むにつれて、自分は人の「判断」あるいは「決断」にとても興味があることに気付いた。

例えば、ある大学の受験を決めるとか、あるいは就職する会社を選ぶなどである。また、大学を自らの決断で退学するとか、会社を中途退職するなどもそうである。

大きな決断としては、ある異性と結婚をするかどうか、あるいは離婚するかどうかも含まれる。過去ログでは、このような発想から決断に言及した記事もある。(参考:非定型精神病の人の彼氏

ごく身近なことでは、夜の食事は何にしようかとか、酒を飲むかどうかというものもある。また、これに関係するが、飲酒して運転するという判断ももちろん含まれる。

このブログを長期にわたり続けることもある意味、人の判断である。コメントする人も、実際に書き込むかどうか迷った人もいるだろう。結果的に「書き込むというその判断」に興味があるのである。(荒らしも含め)

精神鑑定の記事の中で、色々な犯罪の中で、殺人と放火に特に興味があると記載している。

視点を変えると、精神科医は人の判断を観て、明らかに不適切な場合は、そうしないように助言する立場の仕事でもある。つまり、人の判断を操作しているのである。

実は精神科医に限らず、カウンセラー、精神保健福祉士、看護師の業務にも同じような要素がある。

ある荒唐無稽の妄想を薬物で消失させるのは、かなり強引な方法だと思うが、放置していると犯罪に至るとか、家庭崩壊や仕事を失うのが必至のケースでは、治療上の投薬は容認されると思う。

少なくとも、精神科医が行う特に抗精神病薬の薬物療法は、そのような性質を持つ。

自分の仕事への高いモチベーションが続いているのは、たぶん、そのような強い興味から来るのだろう。

参考
精神科医であることのメリット
自分が自分を殺したら・・
想像力の低下と妄想性障害
精神症状と株価暴落が連動している人