今回の岡山旅で一番楽しみにしていたのが、吹屋です。
けど、時間の都合で滞在は1時間だけ。
備中高梁駅近くのバスターミナルから吹屋行きのバスに乗って、どんどん山の中に入っていきます。
バスが走っているのが不自然とすら思える山道を進むこと1時間程。
森の中から視界が開けたと思ったら、突然目の前に吹屋の町並みが現れます。
◆吹屋◆
(重要伝統的建造物群保存地区)

まさにタイムスリップ。
複数の地区をまとめた「吹屋ふるさと村」として重伝建に選定されています。
かつて、銅山とベンガラで栄えた町です。
ベンガラは鉱石から製造される塗料の素で、漆器や染め物、神社仏閣の壁面塗料に重宝されました。
今でもベンガラで塗装している神社やお寺も少なからずありますね。
バス停から続く緩やかな坂道。

右も左も赤、赤、赤。
郵便局も見事に赤。
中は普通の郵便局でした。
向かいには、醤油屋さん。
その隣りにはこの立派なお屋敷。
喫茶店「喫茶 楓」として営業中です。
歴史ある町並みを大切に保存しつつ、道路も綺麗に整備されています。

坂の上に到着。
お土産屋、「べんがら屋」さん。

ベンガラ染めの洋服や和紙、便せん、小物やお菓子等、色々揃っています。
(電柱まで赤ですね)
もう少し先まで行ってみました。
町の鎮守、山神社にお参り。


境内から赤い屋根瓦の町並みを望む。

続いて、右手の坂を上って行きます。
赤瓦と春のもみじ。
山が赤く染まる秋ともなれば、町と自然がまさにひとつになるのでしょうね。
その先に国内最古級の学校建築があります。
吹屋小学校です。
数年前まで、日本最古の木造小学校として現役だったと言うのだから驚きです。
数年後には資料館としてオープンするようです。
とても楽しみです。
夜間はライトアップもしているのだとか。
帰りのバスの時間も迫りつつ…
バス停前の「旧片山家住宅」を拝観。
広々とした座敷。
裏手にはベンガラ倉庫も。
当時の隆盛振りが偲ばれます。
もう少し散策。
坂を下り…よくよく見れば、消防車の倉庫でした。
屋根の下に赤ランプが付いています。
遂に帰りのバスの時間。
町の方々が温かく見送ってくれます。
名残惜しさいっぱいで、町を後に。
中心街からバスで1時間の山の中、今では学校も全て廃校となり、そう遠くない将来、住む人も居なくなってしまうかもしれません。
けれど、この町の方々の町を語る時の温かい笑顔を見ていると、いつまでも変わらぬ姿であり続けて欲しいと強く思うのでした。

たった1時間でしたが、時を超えた空間で何か大切なものを感じた、そんなひと時でした。
おまけ。
「べんがら屋」さんで買った弁柄染のランチョンマットと倉敷で買った備前焼のおちょこ。

それでは、備中高梁に戻って、備中松山城攻めです。
続く
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