港かなえさんの本『絶唱』を読みました。
湊さんの魅力は、ズバリ、意外性です。

読者はまず、登場人物Aさんから見たCさんについての印象を読むと、Cさんについて分かったつもりになります。でも、次にCさんから見たAさんについての印象を読むと、全く異なった人物像が浮かび上がるから、びっくりするのです。

私は教員という仕事をしています。
児童生徒の実態を把握するという業務の時、私から見た〇さんの実態と、別の教員が見た〇さんの実態は違うんだ、と言うことを忘れないようにしようと思っています。

ややもすると、実態がこうだから、このように成長させたい、と決めつけて見てしまいがちになる、からです。

人はみな、自分の人生を一生懸命生きているんだ。
だから、見た目や印象で、人をとやかく言ってはいけないんだな、と謙虚な気持ちにさせてくれる読後感も、
湊作品の素敵なところです。

小説は、家にいても違う世界に連れていってくれる、
主婦には大切なツールです。

さあ、また現実だわ、ご飯を作りましょうか。