塾は2日間の春休み。
そのタイミングで
以前から気になっていた
足の裏のイボのようなものが痛くなり
「この休みに行こう」と皮膚科へ行きました。
診察室に入り、先生は一目見るなり
「切りますね。」
――その直後です。
先生の右手には
普通の剃刀が握られていたのです。
え?
今、何て言いました?
切る?
しかも麻酔もなく、この場で?
正直、かなり驚きました。
触れるだけでも痛かったのに
頭の中は一瞬でいっぱいに。
でも――
処置はあっという間で
ほとんど痛みもなく終わりました。
「さすがだなぁ」と思う反面
心の中に、ひとつの感覚が残りました。
“もう少し言葉があったら
安心できたかもしれない”
先生の技術も判断も素晴らしい。
何も問題はないのです。
ただ
ほんの少しの説明や言葉があるだけで
受け取る側の安心感は
こんなにも違うのだと感じました。
そのとき、ふと思ったのです。
これは先生のことではなく
自分への問いかけなのではないかと。
今、私はタロット講座のテキストを作っています。
そして同時に、学習塾でも日々
子どもたちに伝える仕事をしています。
伝えているつもりでも
ちゃんと“伝わっている”のだろうか。
相手が安心できる言葉を
選べているだろうか。
日常の中でも
家族との会話や
何気ないやりとりの中でさえ
同じことが言えるのだと思います。
タロットは、ただ読むだけではなく
その人の心に届いてこそ意味があるもの。
そしてその“届き方”は
言葉だけでなく
自分の心の状態そのものが影響している。
そう感じています。
焦りや余裕のなさは
そのまま言葉に乗ってしまう。
逆に、心が整っているときの言葉は
やわらかく、自然と相手に届いていく。
今回の出来事は
「どう伝えるか」の前に
「どんな状態で伝えているのか」
そこを見直す大切さを
教えてくれたように思います。
これからは
「伝える」ことよりも
「伝わる」ことを大切に。
そしてそのために
まずは自分の心を整えることを
丁寧にしていきたいと思います。

