私のやってる刺繍はまさに手仕事なので
工業的技術開発とは無縁
今日の文具仕事で
先進技術の開発にメーカーは必死だけど
使い手はそこまで求めてるか?
って考えさせられた
買い物を頼まれてきた男性
筆記具の品番を言って
「これに合う替え芯が欲しいんだけど」
品番はカタログ落ちしている古い品で
確かに替え芯ありますが
新技術で作られたなめらかが売りのインクも使えます
同僚が「こちらのインクも使えます」とご紹介すると
「以前そう言われて買っていったら、書き心地が違うと嫌がられたので本来のものをいれてほしい」ということ
実際メーカーは徐々になめらかな新インクに移行しつつあります
ジェットストリーム、アクロボール、スラリ、ビクーニャなど
新油性インクの開発に凌ぎをけずっているし
新油性だけじゃない、ゲルもマーカーもこれでもかってぐらい新製品がでてきます
三菱鉛筆が伊勢志摩サミットに向けて発売したシグノ307は欠品中
黒の05はひと月近くカラのまま・・・
これだけ前宣伝するなら欠品させるなってこれ本音(笑)
確かに新技術で使いやすくなる物もたくさんあります
だが、しかし、
求められているのはそこだけじゃない
古いものを永遠に販売するという意味ではないけれど
新技術=便利=満足
ではないことは確かです
「満たされる」っていうのはすごく個人的な感性の問題
一方的に、いいもの作っているんだから喜ばれるはず
受け入れられるはずっていう押し売り的な感覚は失敗の元
私たち販売する側も
ついつい「インクがなめらかなのは書きやすい」と思いがち
可能性をお知らせするのは大事だけれど
お仕着せはダメですよね
今日のお客様は
モノの流れや情報にのまれてしまいがちな私たちに
「何に価値をおくかは人それぞれ」という当たり前のことを
気づかせてくれました
冷静になると当たり前なんですけどね
この仕事をして気づいたことの一つ
文具って鉄壁のベストセラー商品が歴然とあるんです
時代がかわっても揺るがないモノと新規珍奇なモノ
この混然とした世界がみんなを惹きつけるんでしょうね?
ホントにキリのない世界だわ(笑)