■ 戻ってこい!!!

 
 
《これまでのお話》
 
《前回のお話》
 
◆  もう本当に終わりだよね....?
 
 
動揺しながら
と見たバックミラーで
再び我にかえった。
 
 
 
なんで憑いてきてるの...!!?
 
 
 
その瞬間、体に痛みが走り、
私は意識を失ったようだった。
 
 
 
 
 
 
・・・ここ...は?
 
 
『大丈夫?!なんか、意識もうろうとしてたみたいだけど...』
 
 
あれからどれくらいの
時間が過ぎたんだろう...?
 
 
目が覚めたのは、
彼の車の助手席だった。
 
 
 
『何回声かけても起きないから、目を覚ますまでと思って車を停めてたんだよ。とりあえず、部屋に入って休みな!』
 
 
 
恐怖が体に残っているのか、
足元がおぼつかないまま外階段を昇り、
彼の部屋に入った。
 
 
 
彼はおもむろに灯りとテレビをつけ、
さりげなく私の暗闇への恐怖心を
なくしてくれたようだった。
 
 
たわいもない話をしながら
すこしずつではあるけれど、
気持ちが落ち着いていくのがわかる...
 
 
 
『自分うち帰る?落ち着くまで俺うちにいる?』
 
 
(この後のこと、何も考えてなかった...。1人はさすがに嫌だけど...)
 
 
 
ウジウジ悩む私に彼は
『1人よりマシでしょ。俺は別にいいから、いなよ。』と、笑って言ってくれた。
 
 
『いさせてもらえたら、ありがたい...です...』
 
 
こうして、ごく自然に
彼のアパートにいさせてもらうことにした。
 
 
 
(気になる彼のアパート...緊張する!!)
 
 
 
なんて思っていたのは束の間...
 
 
 
 
 
バンッ....バンッ.....
 
 
 
 
 
バンッ..
 
 
 
 
 
 
 
バンッ....バンッ....
 
 
 
『いっ......いっいやぁぁぁぁぁぁっ!!!』
 
 
彼の寝室側の窓に視える
大きな手形に血の気がひいていく。
 
 
『どうした!?おちつきな!!』
 
 
とたんに全ての恐怖が
脳内でフラッシュバックする。
 
 
 
 
やめ...て...
 
 
 
こないで....!!
 
 
 
たすけ....たす....けてぇぇぇぇぇっ!!
 
 
 
 
 
 
 
いぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!!
 
 
『大丈夫だから!!俺がいるから!!ゆかっ!!ゆかっ!!戻ってこ.....い...
 
 
体中がまた『あの痛み』に襲われていた。
 
 
『内』から引き裂かれそうになるあの痛み...
 
 
もう...本当に疲れた...
 
 
 
自分の感情ではない感情が
内側から湧き出るような苦しみ。
 
 
 
私は生きたいのに、『疲れた』と
私を道連れにしようとするモノたち。
 
 
(私に救いを求めたってダメだよ...)
 
 
息をするのも
しんどいくらい苦しかった。
 
 
 
その時...
 
 
『俺の所に戻ってこい!!』
 
 
 
彼の怒鳴るような声で我にかえる。
 
 
 
ギューッと彼に強く
抱き締められていた...
 
 
 
『良かった....本当に...』
 
 
暗闇から光へ向かう
ビジョンが視えた。
 
 
 
もう、これで本当に....
 
終わりだよね....?
 
 
 
〜つづく〜
 
 
 

 

 

 

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