■ 函館山の頂上まであと少し...
《これまでのお話》
《前回のお話》
◆ 体がざわつき始める
『彼』とは
私の働くBARで出会った。
思いきってドライブデートに
誘ったのはいいけれど、どこに行けば...
悩んだすえに
(デートと言えばあそこだ!!)と
頭に浮かんだ函館山に
連れていってもらうことにした。
だけど...
残念ながら、
ドライブデートは夕暮れ時。
夜景が有名なだけに
少し悲しい...
いやいや!!
彼の運転する車の助手席に
座らせてもらえるんだ!
贅沢は言わないでおこう...
(夜景を見ながらロマンチックに...とか考えた自分が恥ずかしいわっ!!)
ドキドキしながら
彼の車の助手席に座った。
なんで男の人の運転する姿って、
こんなにもかっこよく見えるんだろう?
...なんて1人浮かれながら
彼の運転する姿を横から眺めていた。
しかし函館山の中腹あたりで、
どうも体の様子がおかしくなってきた。
『あれ?大丈夫?!具合悪い?』
『あぁ、はい!大丈夫大丈夫!!』
耳鳴りは標高のせいかな!?
函館山って
こんな不気味な雰囲気だったっけ...
それまではロープウェイでしか
登ったことがなかったので、
山の中を車で登ったのは初めてだったのだ。
だからこそ今までわからなかった、
さまざまな雰囲気に
なんだか異様に体がざわつき始めた。
早く頂上についてほしい!!
その時だった...
え・・・?! 人?!
木の影から、おもいっきり
腕が出ているのが視えてしまった...
『なんか、いたね』
『はい.....は?!え!!?今なんて?!』
彼にもそれは
はっきり視えていたようだった 。
こんな人は初めてで、
私の心はなおさらざわつき始める。
話したい...!!
私のことを全て...
函館山の頂上が見えてきた。
〜つづく〜
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