こちらの本、
何度も読んでしまう。。
「感じる」本だなぁと、しみじみ思う。
まえがきに、
こんな箇所があります

最近ふと思い出したので載せる![]()
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前は、季節には、「暑い季節」と「寒い季節」の二種類しかなかった。
それがどんどん細かくなっていった。
春は、最初にぼけが咲き、
梅、桃、それから桜が咲いた。
葉桜になったころ、藤の房が香り、
満開のつつじが終わると、空気がむっとし始め、梅雨のはしりの雨が降る。
梅の実がふくらんで、水辺で菖蒲が咲き、
紫陽花が咲いて、くちなしが甘く匂う。
紫陽花が終わると、梅雨もあがって、
「さくらんぼ」や「桃の実」が出回る。
季節は折り重なるようになってきて、
空白というものがなかった。
「春夏秋冬」の四季は、
古い暦では、二十四に分かれている。
けれど、私にとってみれば実際は、
お茶に通う毎回がちがう季節だった。
どしゃぶりの日だった。
雨の音にひたすら聴き入っていると、
突然、部屋が消えたような気がした。
私はどしゃぶりの中にいた。
雨を聴くうちに、やがて私が雨そのものになって、先生の家の庭木に降っていた。
(「生きてる」って、こういうことだったのか!)
ザワザワと鳥肌が立った。
お茶を続けているうち、そんな瞬間が、
定期預金の満期のように時々やってきた。
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(抜粋以上
)
(ぼけの花)
この本を読んでいると、
日常の中にいかに見落としているものがあるか
気付かされる。
暑いか寒いか!、とか
良いか悪いか!、とか
白か黒か!、とか
この世界はそんな単純な
二極の世界ではなかった。
ほんとうは細やかなグラデーションで
溢れてる。
グレーなもの
よく分からないもの
モヤッとしたあいまいなもの
そういうものこそ
美しいということ。
いちいちスッキリと、
ハッキリとさせることだけに、
価値を置いていた自分に気付いた。
抜粋した前書きの中にあった
「春夏秋冬」の四季は、
古い暦では、二十四に分かれている
ということば。
この本を読んで初めて、
二十四節気に興味をもった。
知れば知るほど・・・
うつくしい巡り・・・・
今日22日から15日間は、
「小雪」という節気に入る。
小雪・・・木々の葉が落ち、山には初雪が舞い始める頃。
「小雪」とは、冬とは言えまだ雪はさほど多くないという意味で、冬の入口にあたる。
(二十四節気はさらに細かく七十二に分かれる)
「日日是好日」の主人公のように、
季節は暑いか寒いか、
または、春か夏か秋か冬か、
だけだと思っていたのが、
どんどん細かくなっているのを
感じている。
それは自分の内側も同じで、
晴れやかな気持ちか
そうでない気持ちか
だけではなく、
様々な微細な移り変わりで、
溢れている。
説明のつかないような気持ち、
ことばで表すのが難しいいろんなものが入り混じった気持ち、
そんな気持ちになったことは、
きっと誰しもあると思う。
捕まえないと一瞬で逃げていくもの。
私たちの内側は、
そんな美しさで、
溢れているんだな。









