臨床心理士・公認心理師の
 
中村友一(なかむらゆういち)です。
 
いつもお読みいただきありがとうございます。
 

 

 

 

 

 

アサーションは、自己主張や自己表現と訳されることが多いですが、その本質は単なる「伝え方」や「言い方」にとどまりません。

 

アサーションの真髄は、アサーティブなコミュニケーションスタイル、すなわち態度や心構えにあります。

 

ここでは、アサーションを実践する上での落とし穴について、考察してみたいと思います。



まず、アサーションにおいて重要なキーワードの一つに「自他尊重」があります。

 

これは「自分もOK、相手もOK」という考え方に基づいています。

 

しかし、これを実践するためには、「自分がOKな状態とはどのようなことなのか」「相手がOKな状態とはどのようなことなのか」をしっかりと理解していることが大前提となります。

 

自己理解と他者理解が不十分なままでは、真のアサーティブなコミュニケーションは成立しません。



アサーションを実践する上での第一の落とし穴は、「伝え方」に過度にフォーカスしてしまうことです。

 

多くの人がアサーションを学ぶ際に、言葉遣いや表現方法にばかり注意を向けがちです。

 

しかし、どれだけ上手に言葉を選んでも、心の中で相手を尊重する気持ちが欠けていれば、そのメッセージは真に伝わりません。

 

アサーションの本質は、相手を尊重しつつ自己主張を行うことにあります。

 

そのためには、まず自分自身を理解し、次に相手を理解することが不可欠です。



第二の落とし穴は、自己主張が過剰になりすぎることです。

 

アサーションは自己主張を促進するものですが、それが行き過ぎると自己中心的な態度になりかねません。

 

自己主張と自己中心的な態度の違いを理解し、バランスを取ることが重要です。

 

自己主張は、自分の意見や感情を率直に伝えることですが、相手の意見や感情も同様に尊重することが求められます。

 

自己中心的な態度は、相手の意見や感情を無視し、自分の意見や感情だけを優先することです。

 

この違いを理解し、実践することがアサーションの成功の鍵となります。



第三の落とし穴は、アサーションを一度に完璧に実践しようとすることです。

 

アサーションは一朝一夕で身につくものではありません。

 

日々のコミュニケーションの中で少しずつ練習し、改善していくことが大切です。

 

失敗を恐れず、試行錯誤を繰り返すことで、徐々にアサーティブなコミュニケーションスタイルが身についていきます。



最後に、アサーションを実践する上で最も大切なことは、自分自身を大切にすることです。

 

自己理解と自己尊重がなければ、他者を尊重することはできません。

 

自分自身を大切にし、相手も大切にすることで、真のアサーティブなコミュニケーションが実現します。



アサーションは、自己主張や自己表現の技術だけではなく、態度や心構えの部分が重要です。

 

自己理解と他者理解を深め、バランスの取れた自己主張を行うことで、より良い人間関係を築くことができます。

 

アサーションを実践する上での落とし穴を避け、真のアサーティブなコミュニケーションを目指しましょう。

 

 

 

 

 


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