おはようございます!
やっとこのシリーズ復活。
「ボイジャー×占星術で12サインを理解しよう☆」
今日は蠍座編をお届けします。
占星術のロジックとしての「蠍座」と
ボイジャーの「死」のカードをリンクさせて
そこにどんな意味があるのか?
なぜそういう風に結びついたのか?
を見ていきます。
ではさっそく。
蠍座![]()
夜のイメージ。
深い青が印象的です。
これは藍色かな。
本質を見抜く直観、洞察の色ですね。
インディゴって、古代エジプトで
死者を包む布の色だったそうです。
真ん中に描かれているのは
ニューギニアのデスマスク。
インパクトがあります。
これが怖いという方もいます。
アオサギが描かれていますが
今回、この記事を書くために調べていて
面白いことを知りました。
アオサギってエジプトの「死者の書」に
出てくる鳥で、「ベヌウ」と呼ばれて、
上り、輝き、再生するというイメージを持っていました。
そして、このアオサギは、ギリシャ、ローマへ
受け継がれて、フェニックス(不死鳥)となったそうです。
どうしてアオサギなんだろう?
と思っていたのが、やっと理由が分かりました。
死と再生の象徴だったのですね。
しかも、アオサギが食べているのは、ザリガニ。
ライダーウェイト版では、月のカードに
ザリガニが書かれていて、
・自分の生存本能
・潜在意識の中の不安
といったことを表している。
それをアオサギが食べちゃってる。
…ということは、
無意識に刺さっている不安を呑み込んで、
炎の中からよみがえる不死鳥のように
自分を復活させる
というのが、このカードの
「死」
の意味なのでしょう。
インナーチャイルドカードでは
眠れる森の美女。
このお話も、姫が生まれた時
招待されなかった魔女がかけた呪いで
眠りについてしまった姫が甦ります。
この話も深いなあと思うのは、
眠りにつく
これ自体が、日々、小さな死と再生である、
という考え方があります。
細胞レベルでいえば、日々、新しい細胞と古い細胞は
入れ替わっていて、3ヶ月で全部新しくなる。
ということは、私たちは眠って起きたら
もう、昨日までの自分ではない。
姫も、呪いで眠りについてしまうけど
これは、死んで終わり、ということではなく、
古いパターンからの変化、変容。
姫は15歳で眠りにつくのだけど、これは
「少女から大人の女性への変容」
と見ることもできると思います。
そして恋をして、王女から王妃へ。
この大きな変容は
蠍座のテーマですが
他者との深い関係性、
遺産、妊娠・出産、継承などを司るので
「誰かと深く関わることによって
自分自身だと思っていたものが壊れ、
変容し、再生する」
ということです。
死と聞いて、蠍座の支配星・冥王星が
根こそぎ破壊して再生させる、怖い、
と思う人もいるようですが、冥王星が壊すのは
「その人の魂の成長を妨げているもの」
です。
つまり、この「死」というのは
自分にとって不要だが、執着しているもの、
欲望や情念、未練などを断ち切ってくれる。
ボイジャーでは「おそうじカード」というあだ名も
ついている「死」ですが、物からも、情念からも
解放されて、自分が極めたいことに集中する
そんなエネルギーなのです。
オーソドックスなタロットでは
死神が大鎌を持っていますが
苦しい決断として、大鎌をふるった先に
新しい自分が誕生するのです。
石井ゆかりさんは、
蠍座は言葉で説明できない世界
と書いていましたが
本当にその通りだと思います。
融合し、2人が共有したことは
もう言語化する必要はない。
他者に伝えることもないので
言葉はなくていいのです。
「2人が同じ景色を見る世界」
そして、もうその2人は溶け合い
ひとつになっているので、説明はいらない。
私は蠍座に天体を持っていませんが
Ascが蠍座で、8ハウスに太陽・金星なので
「2人が同じ景色を見る世界
2人は溶け合い、ひとつになっていて
言葉はいらない」
は、ちょっとだけ感覚として、分かります。
プロデュースとか、マネジメントとか
カウンセリングの時間に相手に全力で関わる
そういったことが、蠍座の得意分野なのです。
関口先生の本では
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「深いおつきあい」
「これだけは!と納得いくまで見せるこだわり」
「相手と深く信じあえることを望む」
「高い集中力」
と書かれています。
前に蠍座の対話会の時も話題にのぼりましたが
蠍座の人は、誰かれ構わず分かってもらおう、
とは思っていなくて、自分のことをあまり話さず
クールに関わっています。
が、この人は!と自分の洞察力でつかんだ人には
とことん向き合い、その人の一番よいところを引き出そうとし、
自分とそれを共有したいと願うのです。
そして、その体験は自分の心の中で何度も何度も
反芻できればよくて、人に話す必要はない、と。
深いですね。
だからこそ、研究者にも多い蠍座なのですよね。
妊娠・出産を例に見てみると
蠍座のしくみがとてもよく分かります。
妊娠は、胎児という他者を自分の体に取り入れ、
自分の一部を与えて育てることです。
その間、この2人は一蓮托生。
お母さんに何かあったら、胎児も死んでしまうことが多いです。
そして、出産の時には、母親とひとつだった胎児は
陣痛を起こして、母の胎内と別れを告げます。
この分離の痛みと悲しみは、今までひとつだった2人が
母親 と 子ども
に分かれる、死と再生なのです。
誕生の喜びも、そこには含まれてきます。
だから、蠍座というサインが扱うものは
本当に、複雑。一言では説明できないし、
感情にしても、いろいろなものが渦巻きます。
また、蠍座は妊娠・出産の前段階としての
「夫婦が和合する=ひとつになる」
も入ってきますので、いわゆる
タブー
とみなされ、普段あまり他者との間で
話すことはない、性や、人の心の
光の当たらない部分も
まっすぐに見つめます。
これだけ深く融合するからこそ
分離する時に、深く傷も負います。
それでも、誰かを深く愛し、ひとつになりたい、
共有したいという願いを持ち続ける。
だから、広く浅くはありえない。
この人と!と決めた人だけなのです。
私が感じている、蠍座のしくみの真髄は
「ひとつのことを深く、濃く、どこまでも一途に想うこと」
これが人に対してでも、研究対象に対してでも
中途半端はなく、極限までやり続ける力になる。
蠍座の「アンタレス」という星が私は大好きです。
火星に似たもの、いう名を持つこの星。
古代はよく火星に間違われたようです。
実は、連星。
蠍座が、必ず「他者」を必要とすることと重なります。
そしてこの星は蠍の心臓と呼ばれています。
ふたつの心臓の鼓動が重なり合うときに
ひとつの情熱の赤い光が生まれてくるような気がします。
中国ではこの星を「大火」と呼ぶようですが
昔の人は、空を見上げてアンタレスを見つけて
天空に燃え盛る火のように感じたのでしょうね。
蠍座の神話は、傲慢なオリオンを、神に使わされた蠍が
一刺しして命を奪うエピソード。
私は、オオサソリ説より、小さくてみすぼらしい姿なのに
大男で自分の力を自慢していたオリオンを毒針で一刺し説、
の方が好みですね。
見た目の大きさや立派さを、蠍座は取り上げません。
いつも本質だけを洞察しています。
だから、力持ちで体が大きく、自分の狩の腕に
驕り高ぶったオリオンを、一撃で息の根を止めてしまう。
普段は静かで目立たなくても、蠍座は、
オリオンの弱さを一瞬で見抜ける。
本当に、そのまんまの内面を直接感じ取るので
蠍座は、そんなにたくさんの人と関われない。
自分もむき出しの内面を傷つけられるリスクを覚悟で
その人の内面に深く入っていくからです。
その、情熱をこの蠍の心臓、アンタレスの輝きから
感じるのです。
カッコいいんだなあ。この星。
例のサリー・ニコルズの本では
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ユングとタロット―元型の旅
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この「死」の章、ちょっと他より長めなんですね。
死が刈り取った種が、審判で成熟し、
新しい人間が暗い大地から生まれ変わって立ち上っていく様を
見ることになる。
しかし、この「死」の段階では、古いパーソナリティが
木っ端微塵にされてバラバラとなり、
ほとんど識別できないくらいに寸断されたと
人が感じるような瞬間である。
また、こんな記述も。
誕生を人生の一部分として受け入れるように、死をも受け入れるということが
真に生きるようになるということである。ユングは言う。
「生きることを望まないということは、死ぬことを望まないということと
同義である。生成と死にゆくことは同一の曲線を描くものである」と。
そして彼はこうも言っている。「この曲線に沿っていかない者は誰であれ、
宙ぶらりんのままで無感覚な状態のままに留まるだろう。
中世からこの方、生きながらいつでも死ぬ準備ができている人のみが、
本当に生きたといえる人であった」
さらに
クリシュナムルティーは、死に備えて彼自身はどのような準備をしているのかと
尋ねられたことがある。この問いに対して彼は、「毎日少しずつ死ぬようにしている」
と答えた。その答えがなされた文脈から察すると、彼の頭の中にあったことが、
身体的な死という事実を病的に凝視することではない、
ということは明白である。その意図するところはむしろ、無意識的な執着から
自分自身を自由にしていくことによって、日々の、そして毎時間ごとの変化に
出会っていくということであろう。最後のドアの向こう側でおそらく私たちを
待ち受けている「偉大なる変容」を恐怖におののきながら予期するのでもなければ、
自ら進んで受け入れるのでもなく、クリシュナムルティーの言わんとしたことは、
一日一日が私たちに新しい生命にいたる扉をもたらしてくれて、
私たちはただそれを開きさえすればよいということのようである。
とも書かれているのです。
つまり、蠍座の世界の中には
「生に対する死」があるのではなく、
生の中に死が含まれている
ということなのです。
「日々の、そして毎時間ごとの変化に出会っていく」
は、まさに瞬間、瞬間で生まれ変わっているかのようですね。
眠れる森の美女のカードでは
姫はポピーに囲まれています。
ポピーの花言葉には「眠り」というのがあるそうです。
深い眠りについていた姫に、白馬に乗った王子様が
金粉をふりかけています。
姫を覚醒させるための、キス。
それは、眠りにつく前の姫とは違って
大人へと変容しているのです。
(インナーチャイルドカードは
セラピーの時は、この金粉が
どのように見えるか?は見る人次第ですけどね)
変容する時、人は過去の自分の何かを捨て去ります。
それは自分にとって、愛着のあるものだったけど
これからの自分には、必要ないもの。
ただ、情があるからなかなか手放せない。
でも「偉大な変容」というのは、何も扉のこちらと向こうで
まるでガラッと変わるというよりは
日々、自分の中にあるものが少しずつ新しくなっていることに
ただ、開くだけでいいのでしょうね。
バタフライ効果のように、その小さな波が
やがて、自分の中で大きな変容につながるように感じます。
蠍座、やっと終了です!
やっぱり蠍座(+タロット13番「死」)の解説は
かなり、ボリュームが出てしまいますね。
今日もお読み下さいましてありがとうございました![]()




