同じ杉なのに、全く違っていました。
屋久杉香を初めて焚いたとき、
煙が身体の芯にすっと入ってくる感覚が
ありました。
一度、深く浄化されるような静けさ。
そしてその後、大地のエネルギーが
じわじわと芯から湧き上がってくる——
「これが屋久島の杉なんだ」と、
身体で納得した瞬間でした。
だから、御山杉香に火をつけたとき、
同じ感覚を想像していたんです。
でも、全く違った。
煙が空気に溶けた瞬間、映像が浮かびました。
木の鳥居。そこから差し込む朝日。
伊勢神宮に行ったことはないのに、
あの光景が煙の中にあった。
屋久杉が「大地」なら、
御山杉香は「天」への香りなのかもしれない。
同じ杉が、こんなにも違う祈りを持っている。
それが、御山杉香が生まれた理由だと、
今は思っています。
