春は、別れと新たな出会いの季節ですが。
今回は、近いうちに終焉のときを迎える運命の、この車両に注目してみたいと思います。

今まで数えきれないほど乗車し、沿線の踏切からも眺めてきました。


北千束駅の踏切から。平成31年3月5日、夕方5時頃。

東急大井町線の8500系車両は、平成15年(2003年)に田園都市線から正式に転入し、今まで15年あまり活躍していましたが、昨年から同じく田園都市線から転入してきた、2000系改め9020系への代替で相次いで廃車になり、ついに残り1編成のみとなってしまいました。
ほんの数か月前までは、4編成すべてが元気に走り回っていたのですが。

私が東急沿線に移り住んではや13年。いつも当たり前のようにお世話になっていたこの車両とも、お別れのときが近づいています。

注意追記します。
この大井町線最後の8500系8638編成は、3月10日以降、全く運用に入っていない模様です。
まだ昨年11月に、重要部検査を通ったばかりなので、どうか無事に帰ってきてほしいと願っています。


東急8500系車両は、昭和50年(1975年)から平成3年(1991年)にかけて400両が製造され、大半の車両は田園都市線で使用されています。
そのうち昭和61年(1986年)に製造された一部の車両が、大井町線でも使用されています。
もともと数が少なく、5両編成が4本の合計20両のみ活躍していました。
かつては2本を連結した10両編成で、半蔵門線乗り入れにも使用されていましたが、平成15年以降は、大井町線でゆったりとした余生を過ごしていました。


昭和61年製で比較的新しい車両ですが、離脱した車両については、容赦なく廃車されています。新たな転属先や譲渡の話もありません。


通路の引き戸は両開き式で、最近の新造車両には採用されなくなっています。
左右の扉は連動しておらず、それぞれ別々に開ける必要があります。


大井町線転用後も、一時期は田園都市線内に限り急行にも使用されていましたが、平成20年3月改正以降は、各駅停車だけにしか使用されなくなっています。


8500系についてはすべての車両が、前照灯や室内灯のLED化の対象から外れています。


夜の旗の台駅。
急行電車との待ち合わせをします。


夜の大井町駅で発車待ち。
平成24年(2012年)1月に最も早く設置された、大井町駅のホームドアだけはなぜか東急車輛製で、ほかの駅のものとは形状が異なっています。


行先表示器は、フルカラーLEDに改修されていますが、車内の自動放送はありません。


上野毛(かみのげ)駅で急行電車の通過待ち。


荏原町駅の踏切から。
やはり爽やかな走行音と、堂々とした姿が魅力的な存在です。


北千束駅の出入り口から。

つい最近まで当たり前だった、見慣れた光景とももうすぐお別れです。
具体的な引退時期は不明ですが、また一つの時代が終わりを迎えようとしています。
少しでも長く活躍してほしいと願っていますが、果たして5月の改元のときまでいてくれるのでしょうか?
先週の金曜日、3月8日にはまだ元気な姿を目撃しています。

思い出のひとこま。

田園都市線→大井町線へ転属した当時の姿。
正面のカラーはまだ田園都市線と同じ赤色のままで、行先表示もLEDにはなっていませんでした。画像の8641編成は今年の2月に離脱。
(二子玉川駅。平成15年9月)


平成20年(2008年)2月に全廃された、先輩格の8000系車両。昭和44年(1969年)製の最も古い、トップナンバーの8001編成が、一番最後まで現役でした。かつて同じ大井町線で、苦楽をともにした仲間です。


東京急行電鉄では今後数年間で、老朽化が進んでいる旧式車両を大量に新型車両に代替して行く計画になっており、本当に今の当たり前の日常を大切に、たくさんの思い出を残しておきたいと思います。


皆さん、ご覧くださいまして、ありがとうございました(^o^)/