大辞泉では喧嘩の項目に「言い合ったり殴り合ったりしてあらそうこと」とあり、この定義を採用するならば喧嘩とは、互いに相手に対する怒りの感情を込めた言葉を言い合うことや、腕力をぶつけあうことになる。

~ウィキペディアより



前回は、喧嘩しない夫婦の話を紹介しました。


逆に喧嘩をする方がいいと言う人もいます。

「うちは喧嘩推奨してます。喧嘩するほど仲がいいって言うじゃないですか。」


その理由として、こういう話があります。

「仲がいいからこそ本音を言い合えるんだ。」

「お互い言いたいことを我慢するのはよくないから、言い合った方がいいんだ。」


たしかに、言いたいことを我慢するより、言いたいことは言った方がいいと思います。

しかし、本音を言うことと怒りの感情を使うことは別問題です。


アドラー心理学では、

怒りの感情はコミュニケーションの道具の一つという捉え方をし、

「怒りという道具に頼る必要がない」と考えます。

怒りを使わなくても、コミュニケーションはできます。

怒りを使わなくても、本音を言い合うことはできます。


話し合いは大切でしょう。

家族会議ということで、しっかり話し合う時間を作っている家庭もあります。

「怒りの感情を込めた言葉を言い合うこと」である喧嘩は必要ないのではないでしょうか。




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第7章「怒らない!」

「怒鳴らない人」には、気持ちの安らぎがあります。
「怒りの感情」から遠ざかっているからこそ、賢い知恵に恵まれます。




“怒り”の毒は、この三つの宝を損ないます。

「健康」は最大の宝です。
「信頼」できる相手は、最高の宝です。
「満足感」は最上の宝です。


「怒りの感情」は、人生に様々な害を与えます。

怒りは、「健康」を害します。

怒りは、「人間関係」も破壊します。

また、怒りは、「心の満足」を奪います。

怒りながら食事をすれば、どんなにおいしい料理も、まずくなります。

不満だから怒るのではなく、怒るからいっそう不満に思えてくるのです。




アドラーは怒りの感情をこう言います。

「人と人とを引き離す感情である」


怒りは脳を委縮させます。

IQが下がります。

『「怒りの感情」から遠ざかっているからこそ、賢い知恵に恵まれます。』

これは脳科学的にも正しいと言えます。


本音を相手に伝えたいのなら、怒りの感情を使わない方がIQを下げずにうまく伝えやすいでしょう。

話し合いならいい案も出やすいです。


アドラー心理学では、目的があって怒りの感情を作り出すと考えます。

ですから、怒りの感情は使う必要はない、使っても損だと「知る」ことが大切になってきます。



怒りの感情を使わないと本音を言えない人もいます。

そういう人は、「本音を言う目的」のために怒りの感情を作り出していると考えられます。

これは、言いたいことを言うために酒の力を使うようなものです。

酔った勢いなら言える。怒りの感情に乗じれば言える。

それは勇気が足りない。

素の状態でも、言いたいこと言う、伝えたいことを伝える勇気を持つ。

その勇気があれば、怒りの感情を作り出す必要がなくなり、怒りは出てこなくなるわけです。







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