
前回の更新から、2週間ちかく間が開いちゃいましたね。
昨日、私は初めてのセミナーを開催しました。
前回の更新からセミナーまでの間、スピーチの原稿作りやスピーチの練習など、慣れないことだったので結構大変で、あえてブログの更新もストップしていました。
ということで、今回は、昨日(2016年3月22日)のセミナーの内容を簡単にご紹介したいと思います。
セミナーは「ストレスフリー・サポートセミナー」と題をつけたもので、テーマを「苦手な人とうまく付き合う方法」としました。
といっても、話の中身は、「イライラや怒りをうまくコントロールする方法」に絞ったような内容です。
話の軸としたのは、私が前職時代、会社の中で起こした対人関係のトラブル経験です。
経験談を話した後、私は、「対人関係のストレスは、自分でどうにかしないと、誰も何ともしてくれない(何ともできない)」といったことをお伝えしました。
そのとき頭をよぎったのは、社内の人々がかなり冷たく自分を見ていたという体験です。
私が社内で起こしたトラブルは、目に余るほど仕事ができなかった部下に対する不満を、心に溜めてしまうことが原因でした。
それをうまく処理することができず、部下との関係がかなりギクシャクして、部下をしだいにネグレクト(存在の無視)することで、ついにトラブルにいたったということです。
私のそういう事情はほとんど知られることなく、部下の直訴から上司が激怒して私は左遷させられました。
「自分が悪い」と自覚しながらも、どうしようもなくやってしまったネグレクトによって、クビになることは覚悟していました。
それが、左遷で済んだだけでも良かったのかも知れませんが、おそらく同僚や部下などは、そんな私に「近づくな」と上司から言われていたのかも知れません。
誰も私のストレスのこと、私が悩んでいることを知ろうとする人はいませんでした。
そんな経験から、「対人関係のストレスは、自分でどうにかしないと、誰も何ともしてくれない」と思ったのです。
私はこの経験を踏まえて、「対人関係でイライラや怒りを生じてしまうことはどうしようもないとしても、その処理については、自分に対しても相手に対しても責任がある」ということを学びました。
セミナーでは、この経験談を踏まえて、イライラや怒りを処理する方法をいくつか紹介する話に移ります。
それは、「シャドウ(影)」「意識の性質」「イライラや怒りを体で処理する方法」「イライラや怒りを頭(脳)で処理する方法」といったパートに分かれます。
「シャドウ(影)」は、人が持っている、(明るい性格と暗い性格といった)二面性のうち、普段表に出していない抑圧された側面のことです。
普段明るい性格を見せている人は、暗い側面を抑圧していて、その部分を「シャドウ(影)」と言います。
シャドウ(影)は抑圧されているので、なかなか意識されないのですが、ある時、その一面が現れます。
それは、「他人」という鏡を通して、その他人が持っている(自分にとって)嫌な面という形で現れるのです。
ウジウジと暗い表情をしている人を見たとき、その人にイラッとくるような反応を示すようなら、ウジウジとした暗い側面が自分の心の中に抑圧されて「影」となって存在していることになります。
その、「シャドウ(影)」が、他人のウジウジした暗い表情に刺激されて嫌悪感を示すのですね。
この説明はなかなか難しいのですが、これを用いないと、イライラや怒りがなぜ生じるのかを説明することが容易ではありません。
そして、イライラや怒りから見つけるシャドウ(影)を自分でどう捉え直していくかという点が、自分を成長させる上でとても重要となります。
そのあたりは、自分の体験談を踏まえて、自分が部下に見た「自分のシャドウ(影)」が何かを伝え、そこからそれをどう捉え直して、自分の成長につなげようとしたかのお話しをしました。
「意識の性質」というのは、「ルビンの壺」と「貴婦人と老婆」という、心理学では有名な絵を使って、意識の代表的な性質の説明をしました。
(絵について分からない人は、名前で検索してみてください。おそらく、どこかで一度は見たことのある絵だと思います。)
説明した意識の性質というのは、
①意識は全体の中から一部だけを選んで浮かび上がらせる性質をもつ
②意識は2つのものを同時に認識することはできない
③意識は2つのものを交互に切り替えて認識することはできる
④意識は強い刺激があったら、そこに集中してしまい、凝り固まってしまう
といったことです。
結局、イライラや怒りは、④の状態であって、イライラや怒りをコントロールするというのは、④を③の状態にもっていくことなのですね。
イライラや怒りの対象となるものに向かって固まった意識を、別のものに切り替えられる柔軟さが持てるようになれば、イライラや怒りはコントロールしやすくなるのだと思います。
そこから、「イライラや怒りを体で処理する方法」へと話を進めました。
ここでは、「筋弛緩法」と「マインドフルネス呼吸法」を紹介して、実際に参加者の皆さんとそれを実演してみました。
どちらの方法も、リラクゼーションの中では有名なものです。
これらは、習慣化することが大切なのですが、イライラや怒りだけに効用がある訳ではなく、心の安定という面で実用的なリラクゼーションです。
「筋弛緩法」や「マインドフルネス呼吸法」といったリラクゼーションを、「心のストレッチ」として普段の生活に取り入れていると、イライラや怒りに気づきやすくなります。
ここで言う「気づく」というのは、ただ「感じる」というレベルではダメなのです。
「あ、イライラし始めた!気をつけなさいよ、あんた!」と、自分で自分に言いきかせられるレベルの気づきでないとダメです。
先のリラクゼーションをやっていると、そのレベルの気づきができるようになるのですね。
そして、イライラや怒りを和らげることもできます。
なぜなら、このようなリラクゼーションは、意識をイライラや怒りが向かっていたものから、自分の身体や呼吸に向き替えさせる働きがあるからです。

(マインドフルネス呼吸法の練習風景)
「イライラや怒りを頭(脳)で処理する方法」では、イライラや怒りの奥に隠れている「深い悲しみ」など、第一次感情といったものを知ることが大事という話や、イライラや怒りが誰に向けて発せられているかを知ることが大切という話をしました。
イライラや怒りは、直接それをぶつけている相手に向けられているとは限らないですね。
子どもにイライラしていても、本当はその矛先は夫への不満だったりします。
あるいは、子どもに対して愛情を示すことができない自分への不満が、子どもへのイライラにつながっているとすると、イライラの矛先は自分ということになります。
そういうことを知っておくことが大事な訳ですね。
そんなことを知った上で、相手との交流をうまくやって、イライラや怒りを上手く解消していくことが大事ということになります。
この相手との交流をうまくやっていくことについても言及しました。
「Iメッセージ」」や「Youメッセージ」の話、「会話において自分がとる4つの態度」といった話もしました。
最後の括りとして、再び自分の体験談の中で得た教訓を話しました。
伝えたかったことは、
≪イライラや怒りを、「トラウマ的な無意識が生み出すものだから仕方ない」とか、「他人が悪いのであって、自分はどうしようもなかったのだ」といった理由づけで正当化するのではなく、イライラや怒りも、自分自身(自分の意識)が選んだものだとすると、それを選んだことに責任がある。なぜなら、イライラや怒りを選ばないということもできたはずだから・・・。
そして、選んだことに責任をもち、その後の自分の行動にも責任を持つという意識があれば、自分も他人も幸福になれる。≫
ということでした。
ちょっと、言っていることが分かりにくいですよね。
なので、セミナーでは、≪ ≫に書いている言葉の半分も伝えることはできませんでした(^-^;
でも、最後にこんな言葉をメッセージとしたのです。
「自分のイライラや怒りについて( ア )を持とう!」
「人間は( イ )になることに責任がある」(心理学者ウィリアム・グラッサー博士)
さて、( )の中には何という言葉が入るでしょう?
答えとなる言葉は≪ ≫の中にあります。
考えてみてください。
セミナー後、ご感想をいろいろ聞かけていただきました。
その中で、意外に思ったのが、ほとんどの人が「シャドウ(影)」の説明に興味を持っていたことです。
私は、この説明が一番分かりにくいだろうと思っていました。
当初は、これを説明から省こうかとも思っていましたが、参加者の皆さんは、説明をよく理解してくれたばかりか、興味を持ってくれたようです。
また、イライラや怒りについての考え方の面でも、いろいろ気づきがあったようです。
今後、このテーマのセミナーは、さらにブラッシュアップして繰り返してみたいと思っています。
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