「メンへラ」という言葉 | ★こころノート★心の問題(心の悩み・心の傷・心の病)をいろいろな角度から考えるネットカウンセラーのブログ

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ネットで時々「メンへラ」という言葉を見かけます。

どうやら、「精神疾患・精神障害を持つ人」という意味らしく、メンタルヘルスという言葉が掲示板の2ちゃんねるなどで略されるようになり
、メンヘラという言葉が生まれたようです。

私は、「精神障害」という言葉を使うのはあまり好みません。

この言葉を受け取った相手がどんな印象を持つかを想像すると、「気がおかしくなった人」といった受け取り方をしかねないからです。

私の場合はもっぱら、「心の問題」とか「心理障害」という言葉を使います。

それで、この「メンへラ」という言葉、心に問題を抱える人が聞くとどういう響きになるでしょう?

「”メンへラ”・・・別におかしくないんじゃない?」

と思う人もいると思いますが、名前というのは、それがどういった文脈(状況や場面を背景にして話される話題の流れ)で多く使われている
かを知って、その良し悪しを見なくてはいけないと思います。

残念ながら、「メンへラ」という言葉は、心に問題を抱えた人を差別するような文脈で使われたり、心に問題を抱える人が自虐的に使ってた
りします。

なので、この言い方を嫌う人も多いと思われますね。

だいたい「メンへラ」はネット上で、しかも若者の間でしか使われてないようなので、やがて死語になると思いますが、日常会話にまで浸透
するような流行語になるようなら、私はそれを嫌います。

以前、このブログ「こころノート」の記事にも書いたことがあるのですが、第一次漫才ブームが起こった頃、「ネアカ・ネクラ」という言葉
が流行りました。

漢字を当てると「根明・根暗」になると思いますが、この言葉によって「性格が明るい人」と「性格が暗い人」を分け、性格的に自己開示が
苦手で大人しい人など、「ネクラ」として差別的な目で見られる雰囲気がありました。

「たかが流行語を、そんなに解釈しなくても・・・」と思う人がいるかも知れません。

しかし、流行語だからこそ、それを受け取る人がどんなイメージを持ち、それを使う人がどんな文脈で使うのかを、きちんとチェックしてお
く必要があるのではないでしょうか?

流行語だからこそ、それによって傷つく人がいる場合、その人達は無視されやすく、語を使う者は自らを借り省みなくなるのです。

さらにその言葉が、日本人の好きな省略語になっている場合、言葉を使う場合も、それを受け取る場合も、使い方によっては非常に軽率な印
象を持ってしまいます。

例えば、往年の歌舞伎俳優 阪東 妻三郎 を「阪妻」と省略した時、これは、舞台で掛け声をかけるには短くて威勢が良い言葉になるのですが
、本人を目の前にして、司会者が「阪妻さんです」と紹介してしまうのはまずいですよね。

名前に重みがありません。

木村拓哉にサインをもらう時、「キムタクさん、サインをください」と言うのと、「木村拓哉さん、サインをください」とお願いするのとで
は、どちらが印象良いかは分かりますよね。

「メンへラ」は軽率な響きがあるからこそ、使用に注意する必要があります。

もうすぐ行われる流行語大賞。

これは、多分、その言葉が使われる文脈を慎重に考慮して選ばれるものだと思います。

しかし、差別的要素が含まれるような言葉が流行語に選ばれる年があった場合、その時の日本社会の空気に気をつけておくことが必要かも知
れませんね。

ネット社会は、そういう空気を生みやすい面を持っているのだと思われます。


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