みんな元気ですか![]()
シリーズの谷間の息抜きだよ![]()
レムリアの最後から数万年の同じ
太平洋でのお話しです。
マウイ島からさわやかな風をお届け。
夏のこの時期限定の何度目かの
編集再掲載です。
このお話は以前アップした
「地球(テラ)の旅立ち」と言うボクの
ヒーリング・ファンタジー小説の一部です。
本文に行く前に記事の中のハワイの
マウイ島のネットFMラジオ局の
ハワイアンミュージックで
常夏の風を感じてね![]()
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ページにはいったらTop 5というバナーから
入ると最近のハワイアン・ミュージックを
聞けるよ。
(ブックマークしておくといつでも聞けるよ!)
・・・
今日もボクは夢の中でファルコンになって
遠くまで飛んで行った。
ハワイの上空を飛んでいる時にとても
心休まる楽しそうな音楽が聞こえて来た。
ここはマウイ島。
夕暮れの砂浜では今結婚式が行われようと
していた。
その光景をしばらく眺めることにした。
近くに寄って行ってもボクの姿は人間には
見えない。
だからボクはしあわせなカップルを近くで
祝福することにしたんだ。
その結婚式はとても質素だった。
観光客がよくやるような、やっと予約が
取れる大きな教会の式とは比べようもない。
牧師さんもいない。
その土地に伝わる昔からの伝統的な
ハワイの結婚式だった。
夕暮れの砂浜に”KE KALI NEI AU"と
書いてある横断幕がかかっている。
それで土地の人も今から結婚式が
あることを知る。
そして祝福したい人は誰でも祭壇に
白いカトレアの花やプルメリアの
花びらをおいて行く。
参加しているのは20名とちょっとくらい。
花嫁のお父さんとお母さんが泣いている。
もちろん喜びの涙。
だから若い二人が祝福されて結ばれた
ことが分かる。
夕暮れのビーチには参列者の坐る長椅子と
式の食事のためのテーブルと心ばかりの
土地の食事がたくさんそろえてある。
ビーチの4つの隅には参加者のみんなを
囲むように大きなトーチ(たいまつ)が
赤々と燃えている。
それが結界だということが分かる。
結界は神聖な場所のための仕切りの
ようなもの。
中には祝福する精霊だけしかはいれない。
男女のデュエットがギターでハワイアンの
お祝いの歌を歌っている。
まだ小さい男の子と女の子のダンサーが
曲に合わせてフラを踊っている。
小さいけど二人のフラダンスは本当に上手。
大人顔負け・・・
後で聞いたら二人のダンサーは新婦の
小さいいとこたち。
だけど厳しい修行を積んでいる
プロの踊り手。
ギターの音楽とフラダンスは周りを調律
しているように空気が静かに揺れていた。
間もなく大きな夕日が沈む。

(マウイのサンセット)
反対にトーチが少しずつひときわ
明るくなって行く。
ビーチに寄せる波とさわやかな風と、
背の高いヤシの葉の葉ずれの音も
絶えることのない音楽。
今から式が始まる。
太った女の人がその結界の中に入って来た。
その人が今日の式をつかさどるんだ。
ボクにはすぐにその人がどんな人か
わかった。
その人はとても力の強いカフーナ。
カフーナはもともとハワイの
王族に仕えるシャーマン。
カフーナの中でも長老をクプナと呼ぶ。
クプナはあたりを見回すとにっこり
ほほ笑んだ。
彼女はその一瞥で周りに来ている天使たちや
精霊が誰だかわかったんだ。
天使や精霊はお祭りみたいな楽しいことが
大好き。
だから雰囲気だけで集まってくるんだよ。
ボクがいることもすぐに分かったみたい。
だけど一瞬目があっただけでそこにいること
を許してくれたことがわかったんだ。
それはとても温かい眼差しだった。
ボクはますますうれしくなった。
彼女は参列者と土地の精霊にこれから
式を始める宣言をすると用意してきた大きな
コンチシェル(ハワイのホラ貝)を吹いた。
その音色は澄んでいるけど低くて
力強い音を出した。
そして沖のはるか遠くまで響いた。
その音であたりが一斉に浄化されたのを
ボクはびっくりして見ていた。
それからクプナは周りの精霊に念入りに
祈りをささげた。
火山と大地と海と空と風と森と火と水と
そして死者の霊にも・・・
マウイの海岸は必ずしも平和な歴史だけの
場所ではないこともそれで
ボクにはわかった。
明治の終わりころまでマウイ島のラハイナ
という街にハワイ王朝の首都があった。
そのころまでハワイは立派な独立国だった。
アメリカがやってきてハワイを一つの
州にするまでは。
ハワイはそのころ助けを求めて日本に
使節団を送ったが、当時の日本はアメリカを
相手にハワイを助けるための
戦争をする余力はなかった。
さて・・・
その場所はクプナの結界でしっかりと
守られていた。
結婚式はとても厳かに続いた。
食事が始まる前にクプナが参列者の
ひとりひとりに精霊と先祖の声を届けた。
みんながその言葉の一つ一つに感動に
うち震えた。
一番年をとったおばあちゃんはなくなった
おじいちゃんの声を聞き、
老人は昔の戦友の声を聞き、
ある夫婦は最近まで可愛がっていた
老犬の心からの感謝の声を聞き、
若者はこれからの未来を生きてゆくための
勇気をもらい、
それはひとりひとりが今生きている意味を
告げるものだった。
素朴だけれど心豊かな結婚式。
その場所の自然がみな一つになって二人を
祝福していた。
ボクはその場にじっとして飛ぶことも
忘れていた。
感動で涙が止まらなかったから・・・
ハワイアンミュージックはボクには
眠りのマジック![]()
