「あら、お母さん、お箸だったわ」
『あら~』ニコニコ



食器棚の奥の素敵なの中から出てきたのは
キッチリ仕舞われた祝い箸



法事が終わり、ホッと一息ついた
帰省先の実家。深夜。


「あれ?これもお箸」
今度は、引き出しの中から。
『まあまあ~』ニヤリ

「お、お母さん! これも!」
『え~!』口笛

「もしかして…!やっぱりこれも~!」びっくり
  … …
延々一時間半。

祝箸に始まり、割り箸、夫婦箸……。

台所から湧いて出てくる出てくる…

『あら~』と言っていた母も
最後には
『ヒィ ヒィ~…』
声にならない声を発し、ダイニングテーブルで身体を支えながら大笑い笑い泣き

お腹がよじれて立っていられないほど!



結局、大きな段ボール箱山盛り一杯のお箸。

「これ背負って箸売りの行商が出来るわぁ~」
と二人して暫し茫然… また、大爆笑!


ふと母を見ると
目の輝きがまるで違う!
なんと、顎のラインまで明らかに
スッキリキラキラ
(実際、次の日に会った人から痩せられました?と聞かれたそう)


「笑い」の力って、やっぱりすごい!
要らないモノを家から出すのって、即、
身体のデトックス?!


・・・・・


この時のことを何度も思い出してはニヤニヤしていたけれど…

祖父の七回忌、
祖母の三回忌(二人とも94歳の大往生)、
曾祖父の五十回忌だった法事。


祖父母が元気だったころは
お盆だ正月だと親戚一同が集まり大宴会。

手料理やお酒を持ち寄り賑やかだったことを思い出しました。

時には表でバーベキュー。
飛び入り参加もあり、お箸はいくつあっても足りないと思っていたのでしょう。




結婚して転勤もあり実家を離れ
毎年帰省はしていたものの、混むから…とあれこれ理由をつけて、その時期はずらし…。

お箸もたっぷり用意して待ってくれていたのに
寂しい思いをさせてしまってごめんなさい。

いつまでも続くように感じていた大宴会は
祖父母が亡くなり法事へと変わっていきました。


家事セラピストのお仕事の一つ。
それぞれのライフステージに合わせた暮らしを整えるお手伝い。

今回のお箸事件、両親が次のステージに移る小さなきっかけになってもらえたら嬉しいのですが。