「胃は脳より賢い」ーNHKテキスト こころの病で文化をよむより | SC神戸中国語スクール 京都校

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最近、こころの問題(というかテーマ)について考え、本を読んでいます。

中国語を学び、中国語を使い、そして、中国語を人様に教えたりして、それぞれテクニックを研究するのですが、いずれも結局のところ自分自身の「こころ」について深く考えたりするようになっています。


学び方。については中国語を教えることから和田秀樹氏の本をたくさん読んでいて、学ぶことがたくさんあるのです。


今の日本は知識が多ければ賢いとなる。

クイズ番組で知識の多さを競い合い、知識が多い。つまり、物知りであることが優秀で頭がいい。となる。

和田秀樹氏は自身が灘中学校から東大へと進学した経歴を持っており、受験勉強のコツ?を本にしたり、実際に塾で教えたりしていたのですが、私自身、高校時代、数学は「(問題を考えて)解くのではなく、答えを暗記する」ことが学校での成績を良くし、さらには受験で得点をとる最良の方法だと思いましたし、そのために問題集は考えるためのものではなく、答えを暗記するもので、暗記するコツとしてどうしてこうなるのか?と言うことを考えていました。


和田氏によると、今の学校の勉強は知識の詰め込みであり、自分の頭で考えると言うことがないと言います。


例えば理科の実験にしても、「この物質とこの物質を一緒にしてそれに熱を加えるとこうなる」と言うことを教科書通りに行い、教科書通りであることを確認するだけ。

これでは失敗することもないし、答えを暗記し知識を増やすだけで「考える」と言うことをしていないと和田氏は指摘しているのです。


中国語など外国語を学ぶのも同じではないかと思うのです。


知識を目一杯詰め込みますが、その知識を使って自分で考えるという訓練をしないので、いくら勉強しても身につかないし使えない。


そんなことを考えていたところ、出会ったのがこの言葉です。


「胃は脳より賢い」


こころをよむ こころの病で文化をよむ (NHKシリーズ)にある言葉ですが、心身症対策として「エンプティチェア」を紹介しています。


少し長くなりますが、以下、紹介すると:


「エンプティチェア」すなわち「空の椅子」と言う言葉が示すように、椅子を二脚用意して向かい合わせて置き、その一方に自分が座ります。もう一脚の空の椅子に、自分の話したい相手がいると想定し、自分の言いたいことをその相手に伝えます。伝え終わったら空の椅子に移動し、相手になったつもりで自分に対して返事を返すのです。これを続けていくのがエンプティチェア法で、もともとゲシュタルト療法という「今・ここ」での気づきを重視する心理療法の中で考案されたものでした。


心身症対策では、空の椅子に座る相手として、たとえば自分自身の胃袋を想定します。まずは胃袋に「この忙しいのに、痛いだのムカムカするだの、困るじゃないか、もう少ししっかりしてくれよ」と話しかけます。そして今度は胃袋になったつもりで、あなたに言い返します。「そうはおっしゃいますがこのひと月ほど、食事は不規則、コーヒーはがぶ飲みする、上司や同僚と揉めるたびに血流は細って胃液がタラタラ流れてくる、これで平気でいろというのが無理な相談ですよ、少しは私の身にもなってください・・・・・・」


どうでしょう、このようなやりとりを想像するだけで、「なるほど無理もないかな、少しは胃を大事にしてやらないと」という気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。これはいわば、自分の胃袋に対してエンパシー(注:共感)を働かす、胃袋の靴を履いてみるという発想言えるでしょう。エンパシーは他人だけでなく、自分自身に対して使ってみてもよいもののようです。


医師をしていてつくづく思うのは、「身体は正直であり、自分に必要なものをよく知っている」ということです。一人の生活者として、「私の胃袋は私の脳みそよりも賢い」とも思います。


「胃は脳より賢い」という言葉を、今回の締めくくりにしておきましょう。


外国語学習と「胃は脳より賢い」。

全く関係がないように思われるでしょうが、私の中では外国語だけではなく、いろんなものを学ぶということの真髄のように感じました。


外国語学習については、これまで、外出して外国語を学ぶ。外国語語劇をする。ジェスチャーを交える。覚えた単語やフレーズを使ってみる。などの方法を提案してきました。

特に落語が好きな私は、落語家が噺をするように、一人で二人なり三人、四人と演じることで会話の練習をすることを提案しましたし、通訳をするということは机に座ってではなく、体を動かしていることですし、外国語を身につける時、脳みそだけではなく、身体を使うことで学習効果が上げることができると思っています。


もちろんこれには人それぞれで人の向き不向きもあると思います。

(この点でも個別授業ではなく一生授業では効果の出せない受講生がいるということでもあります。)


視覚が得意、聴覚が得意、身体を動かすことが得意。


確かアドラー心理学でこのようなことが取り上げられていたと思いますが、人によって、視覚情報、つまり、目で見ることで学習効果が高くなる人や、聴覚情報、つまり、耳で聞くことで学習効果を高めることができる人や、身体を動かすこと、つまり、椅子に座っての学習より、散歩など体を動かすことで学習効果を高めることができる人もいると思います。


でも、これとは別に「無意識」というか「潜在意識」というか脳みそとは別のもの言わぬ身体にアプローチすることの意味深さというか大切さを感じています。

人生が変わる! 無意識の整え方 - 身体も心も運命もなぜかうまく動きだす30の習慣 - (ワニプラス)


瞑想もそうですし、千日回峰という修行もそうかもしれません。

目に見えない世界を意識することが大切。

いえ、この世に生を受けた理由のうち一番大きなものが目に見えない世界を意識することで、そのためにいろんな学びや修行があるように感じています。


今、私はゲシュタルト療法の学びを始めました。


◉「ゲシュタルト(Gestalt)とは、

 「全体性」「完結」「統合」などを意味するドイツ語です。


◉ゲシュタルト療法の特色

⚪︎「いまーここ」(Here &Now)の自分への気づきを重視。

⚪︎感情は「筋肉の緊張」として現れる(現象学)。

⚪︎精神と身体は一つ。

⚪︎自分の選択に責任を持たせる(実存主義)。

⚪︎「なぜ」(原因・分析)をやめて「どのように」(実践・解決)へ。


中国語を学ぶ上で、「なぜ」を大切にすることを提唱してきた私ですが、ここではその先へ、といっても「いま、ここ」はその言葉の目新しさで、この言葉を使って洗脳し、信者を獲得するという新手の商法があるので注意が必要ですが、「どのように」(実践・解決)へ。というのは中国語や英語などの外国語を学び、それを活かして世間の役に立ちたいと思っている人にとっては実践・解決は大切なことだと思います。


心と身体。

脳みそと胃袋。


別々のものだと思っているのですが、案外、これらは一つのもので、普段は物言わぬ胃袋や身体の声を聞くことが学びの基本なのかもしれませんね。