『頭に来てもアホとは戦うな!』
Method with the stress of human relations as power.
不争辩的智慧
bù zhēngbiàn de zhìhuì
第6章 アホとではなく自分と戦え!
跟自己较劲,别跟小人一般见识
gēn zìjǐ jiàojìn , bié gēn xiǎorén yībān jiànshi
人目を引く題名のこの本。
派遣先でも周りの方が注目されます。
ある方はお貸ししたらあっという間に読了されました。
そんな『頭に来てもアホとは戦うな!』ですが、いよいよ最終章です。
アホとではなく自分と戦え!
跟自己较劲,别跟小人一般见识
gēn zìjǐ jiàojìn , bié gēn xiǎorén yībān jiànshi
そうです。自分との戦いです。
目の前にいる敵のように見えるのは、あなたに何かを教えてくれているだけ。
腹を立てたり文句を言うのではなく、あなたのために悪役を演じてくれていると思い、相手や事柄から学ぶことが大切。
そんな風に感じる今日このごろです。
最終章の内容は次回から学んでいくとして、今回の
アホとではなく自分と戦え!
跟自己较劲,别跟小人一般见识
gēn zìjǐ jiàojìn , bié gēn xiǎorén yībān jiànshi
中国語表現と日本語表現を見比べるとまたまた興味深い事があります。
1.「戦う」の表現。
日本語の「戦う」はそのまま中国語にすると、以下のように色々あります。
“战(戦)”ピンインzhàn
“交战”ピンインjiāo zhàn
“战斗(戦闘)”ピンインzhàndòu
“交火”ピンインjiāo huǒ
“打”ピンインdǎ
“作战”ピンインzuò zhàn
“杀伐”ピンインshāfá
“杀”ピンインshā
“交兵”ピンインjiāobīng
“打仗”ピンインdǎ zhàng
日本語の漢字なら「戦」や「殺」「打」が使われているのですが、ここでは、
“较劲”(較勁)
◎ 较劲,较劲儿 jiàojìn,jiàojìnr
(1) [have a contest]∶各不相让或互不服气,要比出高低
(2) [be more competitive]∶坚持自己的想法,不听劝阻
“较劲”(較勁)とあるように「勁(力)を較べる」という意味です。
(力比べをする,張り合う,対比する.)
ここから日本語で言う「戦う」と中国語で言う“戦う”とでは少し意味が違うのでしょうね。
2.表現方法の違い。
今回の、
跟自己较劲,别跟小人一般见识
この中国語の意味は、
「自分と力比べをしなさい。アホと同じようになってはいけない。」
なのです。
もう一度、日本語の表現を見ます。
アホとではなく自分と戦え!
まず、文の骨格ですが、
「戦え!」
という命令文です。
中国語は“较劲”が使われていますのでこの動詞をそのまま使い、「自分と戦え!」なら、
“(你应该)跟自己较劲”
(你应该)は省略されている「あなた」を補い、また「~すべき」を加えています。
でも、まだ「アホとではなく」が残っています。
本来なら中国語は動詞が重要なので、この日本語の意味を表現するのに、
「アホとは戦うな」
“别跟小人较劲”
となり、全体の表現は、
“你别跟小人较劲,要跟自己较劲。”
ぐらいの表現になるのでしょうが、これでは“较劲”が2回出てくるのであまり上品ではない。(幼い?)
だから、「戦う」という表現を使わず、また、少し変わったというか独特な表現の、
「アホと同じようにな考えではいけない→アホと同じようになってはいけない」
を選んだのでしょう。
かなり高度な翻訳だと思いました。
