目的と目標 | SC神戸中国語スクール 京都校

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1985年。

大学を卒業し、ある日中専門商社に入社した私。

そこには半年早くその会社に入った同級生がいました。

その彼が私に対してよく言っていたのが、

 

「シャンガン(山岡の中国語読み)、仕事はな、何でも目的があんねん。目的を考えて仕事せなあかんねん。」

 

この半年先輩の同級生は年齢は私よりひとつ下(私は2浪していて彼は1浪だったので)。

私も若かったので、この彼が偉そうに言うことに素直に慣れない面があったのですが、今は違います。

「目的」とは何をするにも大切だと思います。

そんな大切なことをアドバイスしてくれた彼に感謝しています。

 

アドラー心理学でもそうです。

「原因」より「目的」を重要視しています。

なぜアドラーは『原因論』を否定したのか?

 

脳の専門家、林成之教授も、

 

目的と目標は分けなければ達成できない。

 

と言っています。

林教授は、まず「目的」と「目標」を分けて、脳に対して明確に「目標」を決めることが大事だと言います。

例えば「目的」がオリンピックで金メダルをとることなら、「目標」は具体的に、毎日することや、何回するとか具体的なものを決め、それを達成していくことが大事とのことですが、みなさんはこの「目的」と「目標」を分けて考えているでしょうか?

特に「目的」について明確にされているでしょうか?

 

 

先日の中国語の発音についてのイベントでも、中国語のネイティブ・スピーカーの発音を求めて皆さんは日夜努力されているのですが、どうも、「目的」を見失うというほどのことはないにしても、明確になっていないような気がしました。

 

ところでまず、「目的」と「目標」の違いについてまとめます。

 

コトバンク デジタル大辞泉の「目的」の項目に、用法として以下の説明があります。

[用法]目的・目標――

「目的(目標)に向かって着実に進む」のように、めざすものの意では相通じて用いられる。

◇「目的」は、「目標」に比べ抽象的で長期にわたる目あてであり、内容に重点を置いて使う。

「人生の目的を立身出世に置く」

◇「目標」は、目ざす地点・数値・数量などに重点があり、「目標は前方三〇〇〇メートルの丘の上」「今週の売り上げ目標」のようにより具体的である。

 

中国語の発音で「ネイティブ・スピーカーのような発音」を「目的」にする。

でも、それは具体的にどのような発音なのでしょうか?

 

私の場合、「目的」は「中国人のような発音になってみんなからすごい!と思われること」だったし、「中国人と中国人のように会話し、しかも笑いをとることができるような中国語を身につけること」が「目的」でしたから、中国の漫才を必死に真似しました。

 

 

でも、多くの中国語学習者が「音読」をされます。

もちろん「音読」は大事な訓練だと思いますし、素読という歴史を持った私たちは、また、脳の特質を考えると有効なトレーニングだと思うのですが、「音読」をする「目的」が明確ではないのではないかと思うのです。

 

何のために「音読」をするのですか?

 

いろんな回答があるでしょうが、「中国語のネイティブ・スピーカーのような発音を身につけるため」という「目的」なら「音読」は有効な手段なのでしょうか?

 

中国語を学習する「目的」が「会話」や「通訳」なら、

・中国語を話すための筋肉を維持し、

・自分の声を聴くことでリスニング力を維持し、

・複数の効果を加えることで記憶を定着させ、

・「音読」の仕方によっては視覚情報を離れ、

・イメージ化することで効果的な記憶を作ることができます。

 

でも、これはすでに目的とする発音を身につけてからのことで、、「中国語のネイティブ・スピーカーのような発音」をまだ身につけていない人にとってはどれだけの効果があるのでしょうか?

そして、効果だけではなく、例えば「悪い癖」がついてしまうような弊害はないのでしょうか?

 

「音読」をされている方々の「目的」は何なのでしょうか?

私には「音読」をされている方は「ナレーター」は「朗読士」になることを「目的」にしているように思えるのです。

 

私の勘違いなら申し訳ありません。

中国語でのナレーター、それも外国人でありながら中国人のナレーターのような発音を目指し、その「目的」のための方法として「音読(朗読)」というトレーニングを選んでいるのならもちろん問題はないのですが、もし、そうでないのなら、一度「目的」をしっかり見極めることをおすすめします。

 

それにしてもこのような事を考えるに至ったのは、今回のイベント「中国語の発音について語る会」があったからこそ。

ご参加いただいた皆さんに心より御礼申し上げます。

 

「地球は行動する星」

 

斎藤一人さんはそう言いますが、本当にそうですね。

行動を起こすことで反応や反響があり、また、体験から気づきが生まれる。

心より感謝申し上げます。

 

 

◎ 目的 mùdì
(1) [purpose;aim;goal;objective]
(2) 行动和努力最终要达到的地点或境界
(3) 奋斗的目标

 

◎ 目标 mùbiāo
(1) [target]
(2) 受攻击的对象
(3) 观察、射击的对象
(4) [goal]∶指通过斗争和忍受艰难困苦才能取得的东西
(5) [objective]∶要获得的一个战略地位,要达到的一个目的或规定的陆战或海战所要攻到的地点