昨日、6月23日は神戸で関西司法通訳養成所が主催する「司法通訳ワークショップ」でした。
今回は中国語とタガログ語のみのワークショップですが、私は司法通訳講義の最終の詰めとして参加させていただきました。
ワークショップのテーマは「難解な法律用語、どうやって訳す?」。
司法通訳講義を受講して思うのですが、確かにこの世界の言葉は特殊です。
警察がよく使っている「ガサ入れ」をはじめとして、覚醒剤なら「シャブ」、注射器は「ポンプ」など専門用語というか特殊な言葉が使われていますし、法廷でも、テレビなどでよく耳にする「容疑者」は「被疑者」であるとか、「拘留」には「勾留」という言い方もあり、意味も対応する中国語も違う。
警官や裁判所関連の方々も業界用語のような専門用語を使っては通訳人が通訳できないということは頭ではわかっているのでしょうが、普段何気なく使っている言葉を急に変えるというのが難しいということもわかります。
一般社団法人 関西司法通訳養成所の代表、清水氏は、より公正な取調べや裁判ができるように、活動されています。
今回はその一環としてのワークショップでした。
会場での写真に、私もいます。
一番前ですが、正面ではなく右端にいます。
今回のワークショップは清水代表のこれまでのご苦労が社会に認められる形でNHKの取材が入っていました。
司法通訳人の末席にいる私としては、翻訳通訳人を使う方たちにご理解いただき、より効果的に翻訳通訳人を活用していただきたいと思っていますが、「人は変えられない。変えられるのは自分だけ」。
だとすると、まず翻訳通訳人自身が変わるしかないですね。
さて、この司法通訳ワークショップのですが、先程、清水代表からFacebook上に連絡がありました。
兵庫県在住の方は、全国放送に先駆けて、6月26日(水)午後6時半からNHKで、司法通訳ワークショップの模様を放送していただけるそうです。
これからよろ多くの外国人が日本に来られます。
司法通訳人は録音録画されることになり、なり手が減っているとも聞いています。
裁判所では法廷通訳人のために、テキストや研修も用意されていると聞いています。
初めは2,3件の通訳人が通訳する法廷の傍聴から始まります。
その様子を傍聴し、通訳人の仕事を理解した上で、通訳人について作文を書き、それを裁判所に提出する。
その結果、法廷通訳人として名前を登録するために裁判官が面接するそうです。
そしてその後は、レベル別に研修があるそうです。
「私なんて専門用語を知らないし、司法通訳人なんてとてもできない」
いえいえ、そんなことはありません。
入門から初級、中級、そして上級へと段階を経て一人前の司法通訳人に育っていきます。
最初は誰もわからないもの。
それでもまず一歩を進めてください。


