答えを先に知りたいですか? | SC神戸中国語スクール 京都校

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今、手紙の翻訳をしているのですが、香港の方の手紙はやはり広東語。

同じ中国語でも発音はもちろん、漢字や表現方法も違います。

正確に翻訳するために、広東語を学び始めました。

と言っても、自学自習です。

 

使用しているのは、

 

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千島英一先生のご著書です。

 

さてこのテキストも、他の中国語のテキストと同じように、はじめに「広東語のプロフィール」があり、その次に「広東語の発音」があり、

「声母→韻母→声調」と説明が続きます。

それから「広東語文法概説」があり、「声調と発音練習」でやっと第1部が終了し、第2部の「広東語 基本会話」に入るのですが、あらためて思うのがこの「第1部」。

面白くないですね。

普通話はわかっているのでまだましでしょうが、四声は6つあるし、もし、これが全く知識のない人が0から学ぶとしたら、そして、広東語での会話ができるようになるのが目標だとしたら、最初の段階でつまづいてしまい、学ぶのがいやになるのではないでしょうか?

 

私は嫌になったので、いきなり会話から入りました。

 

とはいえ、発音をしっかり学んでいないので、どのように発音するかわからず、特に声調は数字があるものの、変調もあるので見ただけではどのように発音するのかわかりません。

ということで、付属のCDを何度も何度も何度も、耳にタコができるまで聞いています。

 

Audacityという無料のソフトがあり、これを使って、会話の一部を何度も何度も続けて繰り返し聞くことで耳にタコを作っています。

 

高機能オーディオエディタ!「Audacity」

 

つまり、大量にインプットすることで広東語をマスターしようとしています。

この作業をしているとき、ふと気づいたのです。

テキストのはじめにある発音(含む声調)の説明は、これまでの研究者が大量のデータから導き出した「法則」だということに。

 

ロゼッタ・ストーンをご存知でしょうか。

エジプトのロゼッタで1799年に発見された石版で、古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、ギリシア文字の三種類の文字で記述されているのですが、これを解読するときに、同じ文字を抜き出し、意味を推測していくのですが、外国語の解読も同じで、大量のデータから「法則」を見出していく。

その研究過程こそが楽しい。

中国語を学ぶときにも本当はそのように「知的好奇心」をくすぐられながら学んでいくのが一番ではないかと思ったのです。

 

でも今は、そんな時間のかかることはせずに、ご親切?に、多くの先達が研究した結果。つまり「答え」をまず説明されているのです。

これは例えばある問題があり、それを自分でなんとかして解決することが楽しいのに、先に答えを聞いてしまうようなもの。

これはクイズを出題され、考える時間もなくすぐに答えを言われてしまうようなもの。

あるいは面白そうな映画の結末を映画を見る前に教えてもらうようなもの(ネタバレ)。

そして、フォアグラを作るために大量にエサを食べさせられているようなもの。

 

答えを先に教えてもらうことに慣れてしまうと、それが当たり前になり、答えを教えてもらえないと不安になるようになります。

 

言葉を学ぶのなら、まず目標をはっきりさせ、そこに到達するための最短距離を行くべきです。

でも、できるだけ楽しく、そして効果的に学ばなければなりません。

そのためには「学び方」を学ぶ必要があるので、「答え」はできるだけ自分で見つけ出すようにするのがいいと思うのです。

 

そういうことで自学自習が効果的だと思い、寺子屋中国語を作ったのですが、それはさておき、中国語の場合、0から学ぶのなら、そして、会話することが目的なら、実際に使うだろう会話を対象にして、何度も聴くことが効果的だと思うのです。

そして、多くの言葉を聴くことで「法則」に気づく。

そう、教えてもらうのではなく自分で気づくのです。

(もっとも受講者が自分で気づくように支援するのが講師や教師の役目だと思います。)

 

四声でも、受講者が中国語には四声があることに気づくように仕向ける。

最初から四声というものをホワイトボードに書いて、それを覚え、マスターするより、自分で気づくほうが面白いと思うのです。

 

まず使える表現からマスターしていく。

そして「法則」には徐々に気づいていく。

 

一見回り道のようですが、その方がいい。

そんなことを思っています。

 

先日、千葉県に車で行った時、新東名高速道路のサービスエリアから撮ったものです。