『聞く力-心をひらく35のヒント』
倾听 的 力量 打开 心扉 的 35 则 诀窍
qīngtīng de lìliang dǎkāi xīnfēi de 35 zé juéqiào
17番目のヒントは、
17 素朴な質問を大切に
このヒントを中国語にしようと思うと、
「素朴」=“朴素 pǔsù”、「質問」=“提问 、 问题 tíwèn、wèntí”、「大切にする」=“重视 zhòngshì”
とういう単語の置き換えで、
要重视很朴素的提问。
と頭で考えた中国語なのですが、ここでは次のように表現されています。
17 基本 的 问题 往往 被 忽略
17 jīběn de wèntí wǎngwǎng bèi hūlüè
◎ 忽略 hūlüè
[neglect;overlook] 疏忽,不在意;没注意到
「基本的な質問は、往々にして見落とされる→大切にされない」
日本語表現では、
「大切に(する必要がある、しなさい)」
という表現ですが、中国語では、
「大切にされない→だから、大切にしなさい、した方がいい」
“被”という受動表現が使われています。
(“被”については是非この機会に辞書を確認してみてください。Weblio 白水社 中国語辞典では“被”です。)
今、『通訳とはなにか』という本を読んでいます。
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通訳とはなにか――異文化とのコミュニケーションのために
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先日、面接のために梅田に出た時、紀伊國屋書店で買い求めました。
これまで翻訳や通訳に関する本を色々読んできたのですが、今、あらためて学び直しています。
この本の中で度々出てくるフレーズが、
「通訳というものは単語の置き換えではない」
通訳・翻訳をしたことがない人たちは、「言葉ができたら通訳・翻訳できるだろう」というものですが、そうではないことが今回の例でもわかります。
さらに通訳の中の同時通訳について、英語同時通訳の神様と呼ばれた國弘正雄氏が、
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英語が第二の国語になるってホント!?
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の中の加藤周一氏との対談で、「同時通訳というのは、やっぱり不完全だし」と加藤氏が言っているのを受けて、
「そうです。私もこれは長年手掛けてきましたが、しょせんは隔靴掻痒の営みです」と応じているといいます(『英語が第二の国語になるってホント!?』 67ページ)
そういうものなのです。
なんだか「ちゃんと通訳をしなくちゃいけない」「誤訳をしたらどうしよう」って心配していたのが何だったのかって思っちゃいますね。
だからといって「間違えてもいいんだ」とか「自分が納得したらいいんだ」と思うのは考え違いです。
法廷通訳で裁判の通訳をする前の宣誓では次のように誓います。
「良心に従って誠実に通訳することを誓います。」
“ 我 发誓 , 凭 良心 诚实地 做 翻译 。 ”
“ Wǒ fāshì , píng liángxīn chéngshíde zuò fānyì . ”
通訳に誤訳はつきもの。
でも誠実に通訳をする。
それが大切。
日本での通訳は時給も低く、仕事も安定していないのでアルバイトや派遣での対応が多いようです。
そのような環境の中で、通訳の経験を積むというのは大変です。
何か生計を立てる職についた上で空いた時間に通訳をする。
そうやって経験を積むしかないのかもしれません。
これでは結婚し、子どももいる。
家族を養っていかなければならない。
そんな方にとっては求められる責任に見合う収入を得ることができず、「やってられない」となるでしょう。
でも通訳はやはり大切なのです。
誤訳をしようとそれでも通訳がいないと裁判も成り立たないのです。
おっと、話がだいぶ逸れてしまいました。
今日のフレーズからとんでもないところにまで話が飛んでしまいました。
色んな問題はありますが、私たち中国語学習者はやはり誠実に取り組んでまいりましょう。
そしてそれが日本と中国語圏の相互理解を少しずつでも深めることになるのですから。

