工場の生産管理の世界では「『なぜ』を5回繰り返すこと」で問題の根本を突きとめるという手法がありますが、似鳥会長の師匠、渥美先生は;
渥美老师说过:“无论何事都要追问7次‘为什么’。”
とおっしゃっているとのことです。
5回、「なぜ」を繰り返すことでさえ難しいのに、7回はなかなかできることではないと思いますが、この「なぜ」を繰り返すことは分析能力を高めることができる素晴らしい方法です。
ただ、「なぜ」を5回とか7回とか繰り返すと言っても、慣れないと繰り返し「なぜ」を問いかけることはできません。
そして、できたとしても堂々巡りで問題の根本原因を探ることができないのも事実です。
例えば、通訳案内士試験を受験した。
そして不合格だった。
その原因を探ろうと「なぜ」を自分自身に問いかける。
1.「なぜ」私は合格しなかったのだろう?
⇒それは準備が足りなかったから。
2.それでは「なぜ」準備がたりなかったのだろう。
⇒もっと時間を割いて受験勉強をすべきところ、忙しいので時間を十分に割いていなかったから。
3.「なぜ」時間を割けなかったのだろう?
⇒自分に甘かったから。
大抵の人はここまで「なぜ」を問いかけるのが精一杯でしょう。
でも、ここからが真骨頂です。
4.「なぜ」自分に甘かったのか?
⇒・・・
ここはしっかりと深く自分自身を分析しないと「なぜ」の答えが出てきません。
私はここで「ロマン」と「ビジョン」がなかった。あるいは十分ではなかったのではないかと思います。
何のために中国語を学んでいるのか。そして中国語ができるようになったらどんな素晴らしい人生があるのか。
具体的な「ビジョン」は何なのか?
どういうふうになりたいと思って日々学習しているのか。
このような「ロマン」と「ビジョン」がはっきりしないまま、ただ、学校の学習の延長線上で毎日の学習をしていると、それはテストのため、それも暗記してテストで正解をするための学習になり、「使える中国語」を身につける学習ではないのではないでしょうか。
そのことをしっかり自分で分析すればこれからさきの「なぜ」も続けて自分自身に問いただすことができます。
5.「なぜ」「ロマン」と「ビジョン」があいまいだったのか?
⇒「ロマン」と「ビジョン」の重要性、その効果を知らなかったから。
6.「なぜ」「ロマン」と「ビジョン」の重要性、その効果を知らなかったのか?
⇒勉強というと学校での勉強の仕方しか知らず、学校の勉強は暗記してテストで点をとるためのものであり、「使える外国語」を身につける学習とは違うということを知らなかったから。
7.「なぜ」外国語学習と学校の勉強が違うことを知らなかったのか?
⇒誰も教えてくれなかったし、自分でも何の疑いもなく、勉強といえば学校のテスト勉強しか知らなかったから。
ここまでわかればもう大丈夫。
外国語学習が思ったほど効果を上げることができないのは、外国語学習と学校の勉強が違うということを知らなかったから。
そして、学習するときに「ロマン」と「ビジョン」が重要で、それをはっきりさせることで学習意欲が出て、困難に打ち勝ち、楽しく学ぶことができたのです。
私が中国語の学習方法を受講者と一緒に考える時にはこのようなことも考えながら相談に乗っています。
まず、ひとりひとりの受講者が抱えている問題を知り、その根本原因を一緒に探り、一人ひとりにもっとも適した学習方法を探っていく。
試行錯誤は必要です。
ただ、テキストの說明と、オウム返しだけのレッスンでは受け身の学習となり思ったほど効果が出ないのは多くの人が感じていることではないでしょうか?
学び方を学ぶ。
本来はこのことが一番大切で、外国語スクールでは「学び方」を教え、受講者は「学び方」を学んだらあとは自分で自律して学びを進めるのがもっとも効果の高い学習方法です。
でも、受講者が「学び方」を知り、自律してしまうとスクールに月謝や受講料を支払う必要がなくなります。
そうなるとスクールは成り立ちません。
「悪は善の顔をしてやってくる」
「悪」とまではいいませんが、金銭が絡む時にはくれぐれも慎重に、そして7回の「なぜ」を問いかけ、表面的には見えない奥底の真実を見極めるようにすることをおすすめします。
渥美 老师 说 过 : “ 无论 何事 都 要 追问 7 次 ‘ 为什么 ’ 。 ”
Wòměi lǎoshī shuō guò : “ wúlùn héshì dōu yào zhuīwèn 7 cì ' wèishénme ' . ”
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