こ〜んに〜ちは〜|´ρ`)ノ
今日の内容は、ダグラス・ラシュコフ著『デジタル生存競争』という本の内容からかいつまんでお話しています。
世界を破滅に向かわせているビジネスと聞かれた時に、多くの人はまっさきに戦争のための武器を作っている事業や、製薬などのケミカルな事業のことを思い浮かべるかも知れません。
けれどもこれらのビジネスは、確かに様々な問題を引き起こしているとは言え、本当に世界を破滅させてしまったらビジネスとして成り立ちませんから、なるべくそういうことにはならないように、それなりにコントロールされているというのが本当のところです。ある程度持続可能な部分というのを残しているんですね。
しかし、そういうことを一切考えていないビジネスがあり、今世界的に知られている大金持ちの多くが、このビジネスに関係しています。
みなさんは“GAFAM”という言葉を聞いたことがあると思いますが、
Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、のそれぞれの頭文字をとってつなげたもので、巨大IT企業のことを指しています。
最近は、MATAMA(Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet、NVIDIA、Apple)という呼び方も出てきていて、同じく巨大IT企業のことを指していますし、これらの会社のCEOはみなトリリオネアに近い超大金持ちでもあります。
彼らのビジネスの特徴は、彼らのテクノロジーが、それまであった伝統的な産業や、地元の産業などを根こそぎ置き換えてしまうということがあります。
例えば、アメリカのウォルマートという世界最大のスーパーマーケットの会社がありますが、彼らのビジネスモデルは、街の郊外に巨大なショッピングモールを建設して、お客をみんなそこに集めるわけですね。そこではなんでも揃うので、そういうところにお客を奪われた街の商店街は、みんな寂れてしまうわけです。
日本でも同じことが起きていて、ヨーカドーとかイオンとかなどがそのやり方を真似して成長して来たわけですけれど、おかげで古くからあった街の商店街はみなシャッター街になってしまっていたりするわけです。
ところが、こんどはそこにAmazonが登場したんですね。
Amazonはネットで何でも購入することができるというサービス。
しかも会員になると、送料が無料になるわけですから、とにかく便利です。
Amazonはついに、巨大ショッピングモールさえ凌駕する世界的な巨大通販サービスになったわけですが、とにかく合理主義で、効率優先なため、従業員でさえ機械の一部のように扱われているなどと言われています。
これは他のIT系事業にも見られる特徴で、とにかく合理性や効率が優先され、いわゆる“人間味”が徹底的に排除されていたりします。
また、デジタル貿易赤字という言葉もあります。
例えば、スマホでネットにアクセスしようとすると、ユーザーはみな、AppleかGoogleのどちらかのサービスを必ず使います。
なぜなら、スマホがAppleのiPhoneか、GoogleのAndroidしかないからなんですね。
すると、そこで発生する通信サービスの料金は、もちろんスマホで加入している通信会社に支払われていますが、その一部はAppleかGoogleにも支払われているんですね。
スマホのアプリも同じです。
みなさんはアプリをダウンロードする時は、iPhoneならAppleのアプリストア、AndroidならGoogleのアプリストアからダウンロードして使っていると思いますが、このアプリを使用しているときにも通信料が発生していて、AppleかGoogleに支払われています。無料アプリの場合は、アプリを提供している業者が代わりに使用料を払っているだけで、誰かが必ず払っています。
それだけ見ても、日本で使われているほとんどすべての通信料の一部がAppleかGoogleに払われているわけですから、それはもうすごい額になっているんです。ちなみに2023年の日本におけるすべての海外のIT関連サービスの利用料は約5.5兆円と言われています。それだけのお金が日本から海外に流れていっているわけですね。
このように市場がほとんど数社で独占されている状態になってくると、他の業者が入ってくる余地がほとんど無くなってしまいます。
巨大IT企業が参入してくると、それまであった地元のサービスがどんどん駆逐されていって、気づいたときにはお店も会社もシャッター街になっている...という感じなのです。
現代の億万長者には守るものがあまりない
またIT系億万長者の多くは、独身でいる人が多く、子どもがいても認知しているだけというパターンが多いのも特徴の一つです。
たとえば、一昔前でしたら、ロスチャイルド家とか、ロックフェラー家とか、名だたる世界の大富豪は、大家族や一族を従えていることがほとんどでした。ですから、彼らは“家を守る”という役割もあったので、裏からいろいろ画策していたとしても、世界の政治や経済の均衡が壊れてしまうようなことはして来ませんでした。
ところが、守るべき家族のいないIT長者は、そういう気を使うところがほとんどないわけです。
ですので、やることにあまり遠慮がないし、最低限の守るべきラインみたいなものがありません。
とにかくやりたいと思ったことをどんどんやってしまうんですね。
不可能と思われてきたことを可能にしてきた自信がある
またIT長者の共通点として、“ほぼ不可能と思われていたことで成功している”というものです。
例えば、Facebookにしても、GoogleやYoutubeにいても、ユーザーレベルでは無料でサービスを提供しているにも関わらず、莫大な利益を上げる仕組みを作ることができたわけですね。
IT長者の先頭を行っているイーロン・マスク氏は、今から26年前のインターネットが普及し始めたばかりの時から、ネット決済システムがビジネスになると考えてPayPalという会社を始めたり、ほぼ同時期にスペースX社やテスラ社を立ち上げたりしていますが、そのどれもが「そんな夢物語みたいな会社が成功するわけがない」と言われたわけですが、PayPalは4億人が利用する世界最大級の決済システム会社になりましたし、スペースX社は有人飛行や、機体の自動回収&リサイクルなどの最新技術を実現していますし、テスラも自動運転システムにいち早く取り組んで実現させています。
イーロン・マスク氏だけでなく、他のIT長者たちもそれぞれ「そんなことできるわけがない」と思われた分野で成功しています。
そういうわけですから、とにかく自分のやっていることに自信があるんですね。
そして、それで地球が限界が来たとしても、「じゃあ、火星に移住すればいいじゃん?」的な考え方をしてしまったとしても不思議ではないというわけなのです。
でも例えば火星移住が本当に可能になったとしても、そこへ行けるのはほんの僅かな人々だけで、大部分は滅びかけた地球に置いていかれるということになります。
そう考えると、我々人類はある意味で彼らの「無理ゲー」(難易度が高すぎてクリアするのがほぼ不可能なゲーム)に付き合わされているとも言えるのかも知れません。
つづく
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