
ここのところ断捨離を始めており
すぐに両親の残したものにぶつかる。
私たちは両親の遅い子供達だったから
今生きてたら父は100を過ぎてるのではないかな。
父は日記を残している。
戦前は新聞社に勤めていたので
書くことはお手の物だったと思う。
そして大変こまめだった。
読みにくい字なのだが
頑張って読んでいると私の名前が出てきて
その頃のことを鮮やかに思い出すこともある。
そして私のことをこんな風に思ってたのだということも。
父は妹の方を好ましく思っていたのもわかる。
それはそれで良い。
今となってはどうでも良いことだ。
最近私の人生があと残り少ないことを感じる。
別に病気があるわけではないけど年齢的に。
そんなときふと思いついて
小学生の頃嫌という程聴いていた曲を思い出し
you tubeを開いてみた。
ヨハンシュトラウス春の声、ウィーンの森の物語などなど。
買ったばかりのステレオで毎晩毎晩音楽鑑賞、
勤めから帰った後の父の楽しみだった。
どうして同じ曲かというと
レコードが何枚もなかったから。
あの頃レコード一枚千円、安くない。
菓子パンが10円の時代だ。
ステレオはあるがレコードはないという塩梅。
そのうちプラスチックのソノシートというのを買ったりした。
こちらは割安だった。
で、毎日クラシックだった。
それは私が結婚するまで続いたからかなりのものだ。
まあ私が家を出ても父は聴いてたと思う。
今思うと私がクラシックに親しめるのも父のおかげかと思う。
多くを語る人ではなかったから無言の教育。
そこまでの思いもなかったと思う。
日記の中に
同僚の転勤出世
それのどこに楽しみがあるのだろう
などと書いてあるから。
そんな人だったのだろう。
いま、
クラシックを聴いて心落ち着く自分のあることを
父にとても感謝している。