前回記事の続きです。
漢語ピンインではバッサリ省略されて中国語初学者を惑わす音が、注音符号にはしっかり表されている嬉しい例、まだまだあります。
まず、鼻母音の uen 。この uen というつづりを目にするのはいっちばん最初に発音を習うときだけ。なぜならこれに子音が付かないときは u を w に変えて「wen 」とつづるし(例えば「溫 wēn」)、子音が付くと真ん中の e が弱くなるという理由でつづりからも抹殺されているから(例えば「春 chūn」)。
だけど前回書いた「對」や「就」と同様に 、uen の真ん中の e は完全に発音から消えてしまっているわけではなく、やっぱりココを意識しないと正確には発音できない。例えば「春 chūn」なら、単純な「チュン」ではなく、「チュ」から「ン」に行く途中で口が一度「ェ」の形になる、そんな感じ。
だから教える側としては、「春」は 「chūen」だと教えて(←実際にはこのつづりはないよ)、でも「e」はかるーく発音します、と注意する方が断然楽ちん。
そしてありがたいことに、注音符号ではそうなっている。注音符号はこの鼻母音 uen は子音がつこうがつくまいが、毅然としてuen のまま「ㄨㄣ(u-en)」なのだ。そう、「溫」は「ㄨㄣ」だし、「春」は「ㄔㄨㄣ」。
ああ、なんてスッキリして気持ちがいいことでございましょう♡
また長くなっちゃった。次回は単母音ü(ウムラウトのu)の上の点々省略の問題と、子音が付かないときに i が y に、u が w に変わる問題について。
あと、ian をなぜ「イエン」と読むかについても書きます。