仕事から帰宅すると、隣の家の子供が私に手招きした。
車を家の中に入れ、隣の家まで歩いて見に行くと、隣の家の子供と奥さんが手作り感満載のぐちゃぐちゃカップケーキを売っていた。

一瞬、私の表情が多分ドン引きしていたのがバレたかも知れぬ程リアクションに困る…いや…作ってから手のひらで押した、又は踏んだ…又は落としたと表現するのが相応しい見栄えである。

私は「兄弟で作ったの~?」と聞いた。
三人兄弟が首をかしげた。
お母さんが「いやね、夏休みのお小遣い稼ぎにケーキを売ろうかと思って…でも、そうよね…亡くなられた義理のお母さんが、あなたの事よく誉めてらして、お子さんの誕生日ケーキは買ったこと無いって自慢されていたから、私のはスーパーで買ってきた箱のケーキの粉だから、恥ずかしいわ、何だか…」と笑った。

明日私も娘とシナモンビスケットのロッキーロードを作る予定にしているので、今日は…また今度…と言って去ったが、あれを買う人は親戚以外いないのではないか…と思うが、娘に話したら「哀れみで、案外人は買ってくれる」と言っていた。

隣の家の奥さんは子供が三人いるが、家事は一切しない。
朝はコーンフレーク、ランチは旦那が弁当を作り、夜は徒歩2分の実家に毎日夫と子供を連れて食べに行く。
洗濯物も母に渡してやってもらう。
仕事は教師。
何度かうちの宅配を預かってもらい、取りに行った時に玄関まで行ったが、玄関横のリビングルームは衣類と謎のタオルで散乱しており、泥棒にでも入られたんか?と思う散乱状態である。
綺麗な衣類なのか、汚ない衣類なのか、リビングのソファが見えない程に衣類がちりばめられてある。

シャワーも週一だと前に言っていて、私が忘れられないのは、まだお子さんが小さい時にバギーにお子さんを乗せて私の店に来たことがある。
その時、バギーがヨーグルトや食べ物の液体でドロドロに汚れており、それが乾いたりしているのもあったり、座るところにもリンゴの食べかすや砂がまじっていて、ただ汚ない…と見つめてしまった記憶がある。

それを知っているだけに、満面の笑みで「ケーキ売ってます」と言われても、清潔なイメージが持てず、申し訳ないが一生買わないと思った。
玄関のガーデニングは可愛くやっておられるのに、何故あの家の中の衣類が気にならないのだはろうか…不思議で仕方ない。
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