ボリスジョンソン首相が6月1日から学校を一部再開すると発表したのは先日の事。
このブログでも書いたが、レセプションと呼ばれる小学校準備クラスみたいなクラスと小学1年、6年の一部のみである。
「一部」というのはKEY WORKERを保護者に持つ児童と今回は希望者であるが、当然のことながらKEY WORKERの児童が優先となる。

政府はあくまで児童1人1人の距離を2メートル間隔で保つ事を条件にしているが、レセプションクラスは4歳5歳児童であるから、これをどう保つのか。
児童10人と教員1人を1グループとし、もしもグループ内の誰か1人に陽性でも陽性が出た場合は、このグループだけが自宅待機となり、後のグループはそのまま学校生活を続行させるというのが現在の指針となっている。

しかしながら各学校の規模は大きく違う。
例えばうちの子供が通う学校はそもそも村の子供しか通って来なかった歴史があるため、去年に新興住宅地180世帯ができるまで少人数の子供にのみ対応できる大きさがあればそれで良かった。
しかし新興住宅地が建設され、そこに家族世帯が一気に来たので子供が増えた。
1クラス11人程度だったクラスも今では定員30名となっており、抽選に漏れた人は他所の学校に行く事になる。

じゃあそれに合わせて増設するかというと、そんな予算はない。
子供達は給食を食べる際、体育館とは決して呼べない大きさの広間兼体育館兼給食室を兼ねた部屋で食べるのであるが、全生徒が同時に入りきれない為、日頃からこれを4部に分けて給食を食べさせている。
このように既にスペースがギリギリの学校の場合、2メートル間隔を開けて児童を座らせることを必須とすると、新たに受け入れ児童を増やす事が出来ない場合もあり、うちの子供の学校では3月中ごろのロックダウン時から通って来たKEY WORKERの児童のみで、6月1日から首相が言ったレセプションと小1、6年の児童の一部は受け入れられないと決定した。

夫が勤める学校ではロックダウン時より既にKEY WORKERの児童が65人前後来ており、今回新たにレセプションと小1、6年の一部を戻すとなると、もう2メートル間隔を開ける事は絶対に不可能になる。
しかしながら6月15日からほとんどの店舗を再開してよいとなった今、職場復帰せねばならない保護者が一気に増え、6月15日から絶対に預かってもらわねば困る保護者の希望者数が165人になった。
こうなると教員も合わせ、学校内の人数がもうソーシャルディスタンスと呼ばれる2メートル間隔を開ける事が絶対に不可能となる。
学校は政府の指針に沿って決定するが、保護者だって政府が出した緩和により職場復帰せねばならない。
こうなると子供を預かってくれる先の人数制限と保護者間で衝突が起きる。

まさにうちの子供が通う学校でも、この問題が大きくなっている。
保護者は「学校が児童受け入れを拒否している」と怒る。
学校は「安全な距離を保って学校を再開するには、今現在の受け入れ人数が限界」と説明する。
祖父母に預けて仕事に復帰しなければ無理になって来るが、その祖父母に基礎疾患がある場合、やはり今の時期に子供を年寄に預けるのはリスクが大きすぎると足踏みするのは当然で、私の場合も例外ではない。
義母が白血病を持っており、預ける事は絶対に出来ない。
解雇されるか学校に交渉するか・・
最悪、職場に連れて行って数時間を休憩室で待たせるしかないか、それとも夏休みに入るまで給与支給無しで自宅待機するかしかない。

うちの近所に高級住宅地があり、そこにある公立学校は超人気であるが、驚くほどに敷地面積が小さく、校庭もない。
ロックダウンに入ってから、受け入れ児童は30人しか無理であったが、この学校でもやはり希望者が100人を超え、モメにモメていると友人から聞いた。

いつか全てを再開せねばならない。
今朝の日本のニュースで、「死者数がアメリカ1位、イギリス2位、イギリスはしかし何故こんなに死者が出たんでしょうかね~。独立した島でありながら人口も日本の半分くらいしかいない島国で、こんなに死者が出た。絶対に原因があるはず・・清潔概念でしょうか・・」とコメンテーターが言うのを見ながら、死者数2位かと、自分が住んでいる国の死者数や感染者数の数字に自分自身が麻痺しているのではないか、もう恐怖心が薄れている気がして怖くなった。

感染者数が0になるのを待てるはずもなく、100%の安全保障など誰が出来ようか・・
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