もう随分前の事であるが、友人が心療内科に勤めていた。
その頃、ちょうど「ママ友トラブル」という言葉がメディアに出始め、週刊誌などでも「ママ友トラブル」を話題に取り上げ初めている頃だった。
それに関連する事件が起きたことをキッカケに、世のママ友トラブルに悩める母親が「もしや、自分はママ友トラブルにより病気になっているのでは?」と思うキッカケになったのであろう、急に患者が増え始めたのだと、とある夕食会で語っていた。

がしかし「心療内科」も「精神科」も、一般の人にとってはまだまだ気軽に相談しに行きやすい場所でなないのが現状で、何度も何度も電話で相談があり、「私は一度診てもらうほうが良いでしょうか?」と尋ねて来る人が多かったのだと友人は言っていた。

病院としても「来てください」とは言えず、「相談してみたいな、と思ったら来てください」としか言いようがなく、実際に来られるママ友トラブルを持つ母親は、随分遠くから通って来る人だったと言うから、恐らく、近所や友人知人から自分が「心療内科」に通っている事を見られるの避け、電車に乗り継いで来ていたものと思われる。

私がイギリスに来て文化の違いというか、国民性の違いを感じた1つに、この「精神科」に通う事のオープンさであった。
職場の上司に当たり前に報告する「今、安定剤飲んでます」報告である。
日本ならば、隠す傾向にあるのではないだろうか・・それが「あ、今飲んでんねん」「寝られへんから眠剤飲んでんねん」と、ごく当たり前に話す事である。
勿論、人名を預かる一部の職業は御法度であるが・・。

私の友人もそうであるし、夫の職場の教員なども安定剤を服用している事を保護者にも隠す事なく言える事である。
それにより、人の見る目が変わる事もなく、昇進に影響が出るわけでもなく、頭痛がするから今痛み止めを飲んでいるのと同じ感覚で「眠剤」や「安定剤」を服用、通院している事を言える意味では、何とも凄いなと思う事があった。

もう私は日本を離れて10年経過するので、日本もすっかり変わってしまったかも知れないが、こういう隠さない文化みたいなものは、まだまだ浸透していないのかなとも思う。
まあ、どちらがエエのか分からんが・・・。

人気ブログランキングへ