夕方まで娘のアスレチック教室があり、それから義母の様子を見に行き、そこから車をぶっ飛ばして帰宅し、夕飯の用意をするのが私の水曜日である。
慌しくしていると電話が鳴った。
どうせ義母やわ・・と思い、無愛想に電話に出た。

すると女の声で「ハロー?ハロー?あなたのご主人が事故に遭いました」と言う。
恐いもんで、「オレオレ詐欺」の流行した日本で暮らしていたから、こんな時は200%疑える私。
「あ、ほんまに?ほな盛大にパーティせなアカンわ。教えてくれて有難さん」と言った私に、女はキレた。
「あなた頭は正気?ご主人が事故なのよ!!」と女は言う。
「せやから教えてくれて有難うて言うたやんか!」と私は電話を切った。

電話を切った後、旦那の携帯に電話した。
旦那は「何?まだ仕事中やねんけど、パン?牛乳かいな?」と言った。
フフ・・無事やったか。

頭の良い日本人は、実に様々な詐欺も考える。
この国に来る数年前、「オレオレ詐欺」が流行り出したから、当時は銀行のあちこちに「ちょっと待て!その振込みはオレオレ詐欺?」という標語があった。
それを見る度、「こんなんに引っ掛かる人いてはんねんな~」と思ったものである。
「こんなに連日、どうか気をつけて下さいとニュースで言うてんのに、まだ引っ掛かるか!!」と思った、その何気ない記憶が今回の冷静さを生んだのかもしれない。

すぐさま義母に電話を入れた。
一連の出来事を話し、義母はショックを隠しきれない。
「どうして?どうして、そんな非人間的な事が出来ようか?」と。
こんな手口の詐欺を初めて聞いた義母は、とにかくショックを受けていた。
「あなた、よく冷静にそんな事言えたわね!」と言うから、「いやいや、日本で流行ってたんですよ」と言った私。

よくよく考えると、そんな事が流行っている国って、どんな国やねん!
そんな詐欺が流行っている国から来た女を、息子は嫁に貰ったんかい!と思うだろうかと、ちょっと笑けてしまった。

義母に「と言うわけで、今後こういう電話が来てもパニックになったらアカン。まず電話を切って、私か息子の携帯に電話して。間違っても銀行に走ったり、勝手に1人で行動しない事!!」と念を押しといた。

詐欺はアカンが、そんな事に感謝する今日。

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