息子の8ヶ月検診に行ってきた。
と言っても、生まれてから検診に行ったのはこれで2回目。
日本なら、○ヶ月検診や何やとあるが、ここでは生後8週後の検診と8ヶ月、次は12ヶ月検診である。

しかも特別なんかするでもない。
「耳、聞こえてると思います?」など聞かれ、「はい、聞こえてると思います」の自己申告だけ。
「目も見えてます・・よね?」と聞かれ「はい」で終了。
体重を量り、頭の周囲をメジャーで計測し終了。

さて今回の担当の人は、思いっきりスコットランド英語の女性であった。
カーライルはイギリスとスコットランドの国境地にあるため、仕事をする上でスコットランド英語が聞き取れなければ仕事にならなかった私は、随分と鍛えられ、今では問題なく聞き取れるようになった。

この女性が「あなたは何処の人?」と聞いた。
「日本です」と私。

女性「日本人、ここに住んでるの?あんまりいないんじゃない?」
私「ええ、数年前は本当に少なかったんですが、今では毎月会う日本人がそうですね~8人くらいいるんです」

女性「ええ!そんなに!!」
私「ええ、ありがたいことに皆仲良しで、日本語が恋しくなったら会える有り難い環境です」

とこんなやり取りになった。
勿論、他にもまだ数人、日本人が住んでいるのは知っているが、仲良くできそうにない人柄だったり、「私は日本人との交流は持ちたくないの」と言う人だったりするため、そういう人は会う事もない。
まあ、日本人同士だからとて仲良くせなアカンもんでないし、気の合う人が8人もいれば恵まれたもんである。

女性は「私カーライルに7年いるんだけど、もうヘドが出そう。ていうか、出てるけど・・」と言った。
「私がスコットランド出身で、スコットランド英語だと、あからさまに怪訝な顔。保守的なカーライルにウンザリしてて、ここで子供を育てるのも納得いかなくてね。よそ者であれ、今は国際的に理解すべきでしょ。でもカーライルはそうじゃない。だから、スコットランドに戻ろうと思って」と話してくれた。

女性は「あなたなんて特にそう、住みにくくない?」と聞いた。
私は「住みにくいも何も、選択肢がなかったもんですからね~。もうでも今は慣れたというか、仕事も5年半して知り合いも増え、友人もいますから住みにくい事はないですね。ただ、日本食が遠くまで行かないと手に入らないとか、田舎なのでお店がないから買い物に困るとか、そういう事でしょうかね・・」と答えた。

言い出したらキリはない。
医療の事など、常に不満であるが、この人に言ったとてどうなるわけでもない。

女性が今まで受けた嫌なことを聞きながら、私はふと思い出した。
「そういえば来たばかりの頃、ジジイにパールハーバー(真珠湾攻撃の件)でえらい言われましたわ」と言ってみた。

女性、大爆笑。
「今更、そんな事言う人いてんの!?」と。
そうや・・そんなん言う人、いてんねん!

確かに私の国がやった事。
しかし、私が命令したわけでもなく、私が先頭を切って攻撃したわけでもないが、ジジイは「恥を知って異国に住め」と言いのけた。

女性は散々笑った後、「何か、あなたの経験聞いてたら、私なんかなんてことないように思えてきたわ。元気がでたわ、有難う」と言った。
礼言われたで・・どないやねん!

悲しい経験を話して爆笑、あげく礼を言われた。
何か役に立てて嬉しいわ・・。

8ヶ月検診がなんのこっちゃ分からん検診になったが、あの保健師さんを元気付けられた事がよかったなと思い、家路に着いた。
次の12ヶ月検診も、またあの人なんやろか・・

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