2週間前からTVでシリーズ化されている番組がある。
子供病院で闘病生活を送る子供達の様子を映す番組である。

子を持たずとも、こういう番組は観るに苦しい。
しかし私も非常に身近な存在に、生まれながらに闘病生活を送っている乳児がいるから、目を背けず観るようにする。

生まれてから判明した病、生まれる前からそのリスクを知り、それでも産むと決断した両親。
しかし最新の医療で、医師たちが最善を尽くそうとする場面は感動を覚えるのである。

私が息子を出産し、翌日に退院をするべく、小児科医の若い先生が息子をチェックしに来てくれた。
聴診器を20分以上胸に当てていただろうか・・・首をかしげ、私の顔を見ない。
「先生・・何かありますか?」と聞くも「いや、ちょっと・・」と言う。

先生は「ちょっと・・・後でもう一度来ます。ちょっと退院は待って・・」と言い、そのまま何処かへ。
3時間ほど待つと助産師が来て「退院せーへんの?」と聞いてきた。
さきほどの事情を説明し、助産師が先ほどの医師に連絡を取ろうとしてくれたのであるが、緊急でオペが入ったとのことで今は出られず。
「後どれくらいかかるか分からんみたい。どうする?退院する?」と聞かれた。

しかし医師は「退院は待って・・」と言うたし。
待っていたが、助産師から再び「もう帰ったら?大したことじゃないと思うわよ。大事に至る事なら、私達に言うはずだし・・」と言われ、そうなんか・・と思い退院した。

翌日、地域の助産師さんが自宅に来てくれ、息子の胸に聴診器を当てた。
「退院するとき、医師に診てもらった?」と聞く。
やはり、何かあるのだ。

全て説明し、助産師から「あのね、胸の音がおかしいの。悪いけど、今からすぐ小児科に行って」と言われた。
助産師が携帯で病院に電話を入れてくれ、「待たなくてよいようにしておいたから。早く行って!」と言われ病院へ。

小児科病棟・・・壁一面に描かれた可愛い絵たち。
しかし個室の入院室にはおもちゃのように小さなベッドが置かれ、そこに静かに座り我が子を見守る親の姿が見える。
涙が出そうになったが、スタッフが皆明るく「大丈夫ですよ」と声をかけてくれる。

しばらくして、白髪の女医が来た。
40分ほど色んな検査をし、「心臓に雑音が入っているの。でも、多分これは新生児によくある雑音だから大丈夫ですよ」と説明してくれた。

女医が「じゃあね」と出て行き、その後男性の看護師から「ラッキーでしたね。あの先生は小児の心臓外科では有能なんですよ。2週間後に退職でしたから、あの先生に診て貰えて大丈夫なら、本当に大丈夫。安心して」と言われた。

自分の子供が何もなかったのがラッキーとは言えない。
我が子に起こりうる事であり、他人だったら良かったなどとも思う事は出来ない。
しかし、この時は亡くなった義父に心の中で「どうか何もないように!!」と祈ったのを忘れない。

あの時、義父が何とかしてくれたのだろうか・・と感謝を勝手にしつつ、ケーキをお墓に持って行くようになった。

それもあって、私達が週1でお墓参りに行く事を、先日長男の嫁が来た時に言うと、「よう、そんな死人ばっかり眠ってる場所なんか行けるわ!!気持ちの悪い!!」と言った。
義父よ、この女に天罰を下してくれー!!と思う今日この頃。

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