日本の正月もそうであるが、全て手作りの「おせち」を作る家、デパ地下で買って間に合わせる家、有名割烹などで予約する家・・などなど、各家庭によりお金のかけ方は違うし、食品の調達の仕方も違う。

イギリスのクリスマスも同様、食べる肉類(主には七面鳥であるが)をクリスマス前日にスーパーで調達する人、知人の家畜にお願いする人、肉屋で予約する人・・様々である。
ちなみに義父母は肉屋で予約し、希望通りの重さの七面鳥丸ごと、牛2キロ、豚2キロ、羊2キロ、ハム2キロを購入するのが、毎年の恒例となっている。

今年も1ヶ月前から予約しておいた肉類。
これをイブの日の朝、9時半までに肉屋に取りに行かなければならない。
予約をしている人は安心して取りに行けば良いだけであるが、そうでない人は早朝6時から肉屋に行き、手に入る可能な限りの肉を買い求めるのである。

イブの日、肉屋は昼1時で閉店するから、それまでに行かなければならない。
昼ごろ、予約受け取りカウンターに行くと、身動きが取れないほどの人が肉屋に入っていた。

並んで待っていると、客のオッサンが店員に「何や!!小さい七面鳥しか残ってへんやないか!!」と怒鳴った。
店員は「ほぼ完売です」とだけ言い、黙々と私達の予約している品を包んでくれている。

オッサンは「肉屋のくせに、残ってないんか!!」と怒鳴る。
その時、客の誰もが思ったであろう・・ほな、予約しといたらエエやんか・・

店員は「特に七面鳥は予約している方々がほとんどなので、大きい七面鳥は置いてないんですよ。だったら予約しといてもらわんと・・・」と嫌味に言った。

オッサンは「予約~??俺は予約なんかせずに、今日まで七面鳥を買えて来たんじゃ!!」と怒鳴る。
知らんがな!!ほんなら、今年は運悪いんちゃうか?

店員は呆れて無視。
オッサンはキレながらも、しつこく肉屋内を探し回る。

イギリスに嫁に来て数年の私でさえ、クリスマス前にどうすべきか知っているというのに、オッサンは50年以上ここにいて、なぜに学んでいないのであろうか・・・

オッサンは仕方なく、その小さな七面鳥を2つ抱えてレジに並んだのであるが、運悪くもオッサンの抱えていた七面鳥のパッケージから、汁が漏れており、オッサンは「何やー!!!汁が俺の手についてるやないか!!パッケージどないなっとんねん!!」と叫びだした。

相当な数の人の手により、もみくちゃにされた七面鳥のパッケージが破れたのであろう・・それもしゃーないわな・・

オッサンは「手がー!!手がー!!」とウルサイ。
しかし店員もレジ打ちに必死。
客も関わりたくない。

誰しもが天罰や・・と思った事であろう。
楽しいクリスマスの始まりである。

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