帰りの機内でのこと。
隣に日本人カップルが座っていた。

女性は明かに30代半ばで、男性は20代後半と言う感じであった。
男性は飛行機も海外も初めてという感じで、とにかく、座るなり座席を後ろに目一杯倒し、靴からスリッパ、服から部屋着に着替え、携帯で家族とスカイプを始めた。

全ての客が着席し、キャビンアテンダントから注意を受けた男性であったが、英語が分からず、ただただ「OK!!」と親指を立てて答えていたが、いよいよアテンダントの方も「こいつ・・・分かってへんな」と思ったのか、座席を元に戻すボタンを押し、更に出していたテレビ画面も元に戻し、脱いでいた靴を指差し「履け!!」と言った。

同伴していた彼女が「靴を履けと言っているのでは?」と気が付き、やっと男性は靴を履き、携帯の電源を切った。
あんなにアナウンスが流れていても、全く耳に入っていない男性。

いよいよ飛び立つという頃、女性が男性にエア枕を手渡し「膨らませて」と命令。
男性は必死に空気を入れ彼女に手渡した。
しかし、年上らしき彼女は「空気入れ過ぎなのよ!こんなに固かったら、眠れないじゃない!!」とつき返した。

男性は「ごめんね、○○ちゃん、ごめんね。。。」と平謝りし、空気を少し抜いてあげた。
再び女性は不機嫌になり、「柔らか過ぎなのよ」と言う。

横で聞いていた私は「ほな、自分でやれよ!!」と女に思いながらも、「オマエも、ヘコヘコ言う事聞くなよ!!」と男の頭を叩きそうになってしまった。

やっと彼女の納得する固さになった枕を首に固定し、彼女は寝始めた。
彼女は「足!!」と一言いい、男性の両足に自分の足を乗せて寝始めた。

男性は10時間半、この状態でトイレに1度も行かなかったのである。
忠犬ハチ公のような男性であったが、あまりに偉そうな彼女を見、私は2人の関係性を考えるとともに、この2人は続くのであろうか・・・などと余計なお世話を考えるのであった。

しかしながら、偉そうな女とは、見ていて良い気はしないものである。
あんな風にならぬよう、気をつけたいと思うのであった。

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