私が運転免許を取るため、教習所に通っていた時の事。
当時私は19歳であった。

学科試験は合格し、路上運転の練習を開始した頃であった。
12月は、なかなか予約が取れず、やっと取れたのが12月24、25日の最終である。

私の通っていた教習所は海の近くにあり、夜はカップルが夜景を見に来るため、混みあう立地にあった。
ましてやクリスマスイブの12月24日である。
私は主任と呼ばれる先生と2人、路上運転の練習に出た。
時間は夜の7時である。

先生は「あんた・・・こんな日に路上運転の練習て・・・恋人おらんのかいな!!(笑)」と聞いてきた。
はよ免許が欲しいねん!!イブに練習来たらアカンのかい!!

そして翌日も再び、主任であった。
「あんた!!またか!!予定ないんかいな!!(笑)」と言われながらも、路上に出た。
時間は夜の8時である。

先生は、「今日はカップルだらけやから調度エエわ。路上駐車の練習しよか?」と言い、カップルが夜景を見るため、等間隔に停車している車の間に、「車をケツ(大阪の先生はこう言う)から入れてみて」と言った。
つまり、縦列駐車の事である。

当時、この縦列駐車が苦手だった私は、生身の人間が乗っている車の間に、自分の車を駐車するのに、かなりのプレッシャーがあった。
ぶつけはしなかったが、私のハンドルのきり方が悪く、車が妙な角度のまま入らなくなってしまった。

先生は「はい!降りてー!!説明するから。」と言った。
嫌である・・・
前後にカップルの乗った車の間で、しかも極寒のクリスマスの夜に、外でタイヤの角度の指導を受けるのが、めちゃめちゃ恥ずかしいやないかい!!

嫌々ながらも車を降り、先生から「あんた、この幅見てみ?こんなもん、スーっと車入れなアホやで」と指導を受けた。
先生から「はい、もう1回」と言われ、そこで5回ほど練習した記憶がある。
めちゃ、めちゃモテへん女みたいやんか・・私・・・

路上練習を終え、教習所に帰ろうと車を走らせていた時の事。
その周辺では恒例の、「クリスマス暴走」に巻き込まれた。
そう、暴走族がサンタクロースの格好をして、暴走しまくる年間行事である。

私の車が、速度を守ってノロノロ走っていたため、囲まれてしまったのである。
しかも乗っている車は教習車。
10分ほど囲まれた後、バイクに乗った暴走族男が私に向かって叫びながら通って行ったのである。
「こんな日に、教習所行くなや~!!」と・・

うっさいわー!!

暴走行為で市民に迷惑をかけている暴走族から、何の迷惑も市民に与えていない、ただクリスマスの夜に教習所に行っていた私が非難されるという、最悪のクリスマスとなったのである。

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