↑オススメ絵本などを紹介している個人ブログです。
↑講談社「with class mama」でコラムを書かせてもらっています。
科博の大絶滅展へ
国立科学博物館、通称「科博」の特別展「大絶滅展」に行ってきました――!!
で、大絶滅展に行ってみてわかったことは、
「この企画展、事前予習があったほうが絶対いい!!!!」
ってことです。
「古生物が好き!」とか「生命進化の歴史に詳しい!」とかでしたら、
事前予習は必要ないと思うんですが、
「科博の企画展だから行ってみようかな」とか、
「恐竜や生き物が好きだから」という場合は、
ふんわりでもいいので生命進化の歴史を予習しておくのがオススメです。
……というのもですね。(正座)
私、「絶滅展」という名前から、
「生命がどういうふうに進化して、どのタイミングでどうやって大絶滅したのか」
っていうのが、丁寧に描かれているんだと思っていたんです。
でもどちらかというと「絶滅の理由」というよりも、
「古生代・中生代、それぞれの時代で絶滅した生物たちの最新研究!」っていう感じで、
もちろん、我が家はすごく楽しんだんですけれども、
「オルドビス紀」だとか「デボン紀」だとか、
そういう「なんちゃら紀」(言い方)に馴染みがないと伝わりにくいかなと。
たとえば「平安時代」と「室町時代」、
貴族社会と武家社会の違いどころか、どっちが先でどっちが後かもわからないまま、
当時の服装の違いを見せられても「……で?」ってなっちゃうというか!
(伝わって―――!)
というわけで、ざっくり「なんちゃら紀」を親子で予習しておくのに、
オススメの3冊をご紹介しておきます。
事前予習にオススメの本!
1、図鑑MOVE 大むかしの生きもの
こちらのDVDを見れば、生命進化の流れはバッチリです!!
生命誕生からヒトの誕生まで、どんな段階を踏んで生命が進化していったのかがわかります。
NHKのCG再現映像を使っているのでわかりやすいですし、
子どもでも見やすいように編集されています。
うちの子たちは幼稚園時代から何度も見ているDVDです。
たとえばこういう「マルレラ」とか、
「古生物といえばコレ!」っていう生物は大抵登場するので、
見ておくと会場で「あ、これは!」って発見もたくさんあるんじゃないかと!
2、13800000000ねん きみのたび
図鑑MOVEのDVDでざっくりと進化の流れをつかんだ後、
物語としても補完しておきたい場合は、
こちらの「13800000000ねん きみのたび」がオススメ!
「きみ=哺乳類であるヒト」が誕生するまで、
どういう進化の流れがあってそこまで辿り着いたのか、
「きみ」にスポットをあてた絵本です。
その過程で、それぞれの時代の特徴を、わかりやすく学べます。
3、わけあって絶滅したけど、すごいんです。
で、ざっくりと生命進化の歴史を学んだ後は、
復習としてこちらの「わけあって絶滅したけど、すごいんです」の付録を大活用してもらえたらと!
こんな感じで、「なんちゃら紀」の流れと、
それぞれの「紀」の特徴を簡単にまとめてくれているので、すごくわかりやすいんです。
で、赤い帯になっているところが「大絶滅」が起きた場所なんですが、
同じような表は、大絶滅展のジュニアガイドでも配布されているんです。
でも、
「オルドビス紀末とデボン紀後期とペルム紀末に大絶滅がありましたよー」って書かれても、
全体の流れの中で「ここで大絶滅!」って書いてあるわけじゃないので、
知識ゼロの状態だとわかりにくいと言いますか。
(正確には一番下にそれが書いてあるんですが、小さくてわかりにくくて…)
この表も、知っているうえで見るとわかるんですが、
なんちゃら紀の流れを知らずに見ると、「山??」ってなっちゃうというか。
というわけで、こちらの絵本の年表、めちゃくちゃオススメです!
今回の企画展、「ビッグファイブ=5回の大絶滅」がテーマなんですが、
こちらの年表はその中でも特に大きな絶滅だった分しか書かれていないので、
「オルドビス紀末」「デボン紀後期」「三畳紀末」の3カ所に、
新たに大絶滅ラインを書いておくと完璧です。
これで「ビッグファイブ」になります!
(※水色でバツをつけた「先カンブリア末の大絶滅」については、今回の企画展では取り上げられていません)
ホント、あと2年早くこれが発売されていたら、
当時は「なんちゃら紀」についてまったく知らなかった私が、
ヒーヒー調べながらこの年表を作ることもなかったのに!
って毎回毎回思います。
なのでぜひ!
「わけあって絶滅したけど~」の年表、活用してほしい!!!
実際に見るからこそわかるもの
さて、今回の企画展。
やっぱり「昔の生物は小さくて、どんどん巨大化している」っていうのを、
あらためて実感しました。
たとえばこちらのハルキゲニア。
復元画だとわかりにくいんですが、
化石のほうを見てください! 赤い三角がくっついてるところ!
ち、ちっちゃ!!!!
こちらは、ご存知の方もたくさんいるはず。
一世を風靡した(?)サカバンバスピスです。
こちらの化石を見ると……
え、いやどれ!?
三角の矢印をどう見たらいいかわからないけれど、
少なくとも復元模型より小さいのはわかる!
アノマロカリスの化石はこんな感じ。
古生代の最初のほうは、化石を見ると「思ったより小さい!」のオンパレードなわけですが、
でっかいやつもいる。
そんなわけで、復元画や復元模型に惑わされず(?)、
せっかくなので化石を見て大きさを感じるのがオススメです。
ダンクルオステウスの化石……おまえさん、こんなバラバラだったのか……よくここまで組み立てられたな……という。
毎度のことですが、研究者の方々に尊敬の念しかない。
ダンクルオステウスはまだ後ろのほうの化石が発見されていないので、
いつか完全復元を見られる日を楽しみにしています。
デボン紀の頃に登場した、駆け出し新米のアンモナイトと、
大ベテランになってきた白亜紀のアンモナイトの見比べもオススメ!
こちらはワッティエザというシダ類。
全長8メートルで、てっぺんの部分だけ化石が置かれていたんですが、
遠目に見ると……
こう!!!!
史上初の森の威圧感たるや。
そりゃあ、光合成しまくって二酸化炭素を吸収しまくったせいで、
気候が寒冷化して大絶滅も起きるわけですよ。
火山噴火も要因のひとつだったんですけれど、
まさか森が大絶滅を引き起こすとは思わない……
ってことが、そんなに大々的に書かれているわけではないので、
正直、大混雑している会場内だと見落としてしまう可能性があるので!
↑こんな感じでプレートに書かれているんです。
ちなみに今回の企画展の写真、
ピントが甘かったり光っていたり、いつも以上に微妙な写真が多いんですが、
かなりの大混雑だったせいで、撮り直せなかったり、場所を移動して撮れなかったりしたんです。
心の目で! 感じていただけたら!!
あとはやっぱり、ペルム紀末に大量絶滅した大噴火ですよね。
恐竜時代の隕石落下よりもとんでもない、地球史上最大の大絶滅。
海洋生物の96パーセントが絶滅したという……いや96って……!!!(衝撃すぎる数字)
よく生き延びてくれた4%!って思いますし、
たとえばサンゴ礁が元の規模に回復するのに2000万年かかったらしいので、
ホント、この絶滅展を見ていると、時間の長さの単位がわけわからなくなってきます。
長男が見ている植物は「プレウロメイア」。
非常に成長が遅いかわりに、栄養の乏しい環境でも耐えられる特性があったようで、
たとえ大絶滅が起きたとしても、そうやって生き延びる種もあるんだなと。
そんな感じで恐竜の時代(中生代)を越えて、
哺乳類の時代、新生代へ。
これ、実はすべて馬のご先祖様の骨!
右から左へと進化する中で、足先も変わっていっているのがわかります。
ラストは、今まさに「第6の大量絶滅期」という話で企画展は締めくくられていました。
ここで突如登場する南極の氷床コア!!
極地研の一般公開で触ったことがあるやつ!!!!
いろいろ足を運んでいると、繋がる瞬間があるありがたさ!
「過去の大気を氷の中に保存している」ということは知っていたんですが、
「過去の気温や二酸化炭素濃度を調べることで、現在の温暖化と比較する」ってことは今ひとつわかっていなかったです。
まさにこちらのタイトル通り、
「第6の大量絶滅期」はだいたいヒトがやらかしてるんですよね。
こちら、ミュージアムショップに置かれていて、
パラパラと見させてもらったら漫画ですごく読みやすかったので、
購入決定です!
あと最近発売された「ある星の汽車」。
動物たちが汽車に乗っているんですが、
「1681」の駅ではモーリシャスドードーが、
「1844」の駅ではオオウミガラスが、
「1914」の駅ではリョコウバトが降り立ち、
少しずつ少しずつ、乗客が減っていくんです。
男の子はお父さんに、
「ねぇ、おとうさん。ぼくたちはいつまでのっていられるの?」と尋ね、
そしてホッキョクグマがつぶやくんです。
「そろそろわたしも降りなくちゃいけないかもしれない」って。
そんな時、駅から乗ってきた乗客とは?
最後のページの「あとがき」も合わせて読むと、残された疑問も解消します。
絵も美しいステキな物語絵本、同時にいろいろ考えさせられる素晴らしい1冊です。
余談
そんなわけで大混雑ではありましたが、なんとか見たいものは見ることができました!
日曜日の12時頃に到着しまして、
その時は入場制限かかってなかったんですが、
私たちが絶滅展から出た時には長蛇の列になっていたので、
(びっくりするレベルの長さの列だった…)
土日に絶滅展に行く場合は、午後から行くのは避けたほうがいいかもしれません。
今回は、私、長男、次男の3人が音声ガイドをしました。
正直、混雑がすごくてじっくりパネルを見るのは無理だったので、
音声ガイドを聞きつつ、前が空いたら展示を見る、という流れができてよかったです。
あと、中生代と新生代の展示の間に、
「モンゴルでの発掘作業」に関する展示もありました。
「ほるんだ、恐竜化石!」のイメージそのままなので、
こちらも事前予習として合わせてぜひ!
ちなみに「ハルキゲニア」を見ていた時、
近くを通りかかった若いカップルが2組とも、「クイズノックで見たやつだ!」と言っていて、
調べてみたらありました(笑)
ハルキゲニアのアキネイター。
字数制限オーバーで動画を貼れないので(ギリギリ!)、気になる方は調べてみてください。
そんなわけで科博の大絶滅展は来年2月23日までです!
タイミングがあれば、もう1回くらい行きたいです。
できればもう少し空いている日に…!




































