先日、私の妹と
2歳の甥っ子Kくんと一緒に
パン屋さんに行きました。
小さなパン屋さんで、
子どもの手の届く場所に
たくさんのパンが並んでいます。
好奇心旺盛で、
面白そうな物を見つけると、
すぐに突っ走っていくタイプの
Kくん。
入店直後、
私の妹は
Kくんに伝えました。
「お店の中で、走らないよ。
パンには絶対触らないで」
「分かった!」
その次の瞬間、
目の前のふわふわのパンを
さわったKくん。
そのコントのような状況に、
周りにいたお客さんも
思わず笑っていました。
事前にお約束を伝えたのに、
なぜでしょう。
2歳ではまだ
事前のお約束を
守れる年齢ではないのも一つ。
あとは、
「走らないで」
「パンに触らないで」
と言われたKくんは、
お店の中で走って
パンに触っている自分を
イメージしてしまった
という事も考えられます。
人一倍
好奇心旺盛なKくんは、
ふわふわのパンを前にして
触ってみたくなった。
これは、
心理学者のダニエル・ウェグナーの
有名な「シロクマ実験」で証明されています。
「シロクマのことを考えないでください」
と言われたグループほど、
シロクマのことを
イメージしてしまい、
ずっと覚えていたというもの。
このことから、
人間の脳は「否定形を理解できない」
と言われます。
この場合、効果的な伝え方は
子どもにとってほしい行動を
具体的に伝えること。
「お店の中は歩いてね。
パンは見るだけよ!
欲しいのがあったら言ってね」
もしくは、
「パン屋さんの中では
手を頭に置いてね」
のように、ゲームのように
してしまうのもいいかもしれません。
これだけで、
パンを手で触ってしまう確率は
ずいぶん下がります。
