
世界というのは、全部で四つの構造に分かれている――というふうに、私はいろんな場で申し上げてきております。
それは、表の世界、裏の世界、そして闇の世界、光の世界、この四つであります。
まず「表の世界」というのは、皆さま方がマスメディアで毎日のようにご覧になっている世界です。
「ああ、なるほどな」と、一見もっともらしく聞こえる。
しかし、「いや、でも本当だろうか」と思った方々のために存在しているのが、次の「裏の世界」であります。
裏の世界においては、インターネット上の様々な評論家の皆さま方が、「ああでもない、こうでもない」と言っている、「ロスチャイルドだ」「ロックフェラーだ」など、いろいろと語られるわけです。
しかし、はっきり申し上げます。
そんなもんじゃないんですよ。
彼らは全然プレーヤーでも何でもありません。
では、本当に人々を動かしているのはどこなのか。
それが三番目の「闇の世界」であります。
この闇の世界においては、いわゆる人類資産が大きく動かされている。
今起きていることは一体何かといえば、この人類資産が、次のフェーズを作り出すために、具体的な分配が始まっている――というのが本当のところ。
しかし、二番目の裏の世界に暮らしている方々は、その世界に憧れて仕方ないけど、永遠に入れないんです。
では、この「裏の世界」と「闇の世界」はどこが違うのか。
いわゆる「公憤」と言います――私個人じゃなくて、公の憤激、つまり大衆の私憤があるのかどうかです。
「とにかく俺はいいんだ」と。「世の中はこうなってるのがおかしいんだ」と。
こういうふうに強烈に思っているかどうか。
裏の世界の方々は、いろんな本を読むんですけども、何でもかんでも他責なんですよ。
他責というのは、「他人の責任にする」ということです。
この「他責」は、闇の世界の住人においては、最も禁物とされる
闇の世界は、自分が一番なんですよ。
自分が一番でないようでは、そういう世界に入るためのキップは降ってこない。
ここは根本的に違いますよね。
そして、この
闇の世界は、どこに繋がっているかというと、光の世界です。
光と闇は表裏一体ですから、そういう構造になっているわけですね。
ですから、今の金融マーケットが「この秋までドーンと満々と…」みたいになっているのも、なぜそうなっているのか。
これについては、私は2003年くらいから申し上げてきた話があります。
2003年の段階で私は、「これから早ければ2018年、遅くとも2020年までに世界史が完全に変わる」申し上げてきました。
そして、その中において、我が国が中心になる可能性は極めて高い。
しかし、もし中心になれなかった場合には、もう粉々になる。
このことを、私は「パックス・ジャポニカ」という言葉で、何度も申し上げてきたわけでございます。
ただ、このパックス・ジャポニカの根本にあるものは何かというと、
先ほど申し上げたような「表・裏・闇・光」、この四層構造なんです。
表の世界だけで、世界が変わることはありません。
昨日と今日は同じで、今日と明日も同じだと、誰もが思っている。
裏の世界はどうか。
裏の世界は私憤の世界ですから、これによって世界が変わるとは、とても思えない。
だからこそ、闇の世界、そして表裏一体の光の世界――ここが根本的に、これから大きく世界を変えていく。
そう考えておいた方がいいと思うんですね。
ちょうどいい例として一つ申し上げます。
今、ドイツが大変なことになっているわけですよ。
ドイツでは、延々とキリスト教民主同盟(与党)の党首を務めながら、連邦首相の座にずっといたアンゲラ・メルケル首相が、いよいよ引きずり下ろされようとしている。
表の世界で言えば、
「もう長いからね」とか、
「大連立で野党勢力と組んでるからだよね」と、
そういう解釈になるんでしょう。
しかし、私は違うと思います。
ここを皆さま方には、ぜひ掘り返していただく必要があるわけです。
話はもっと遡ります。
そもそも1989年から90年にかけての、いわゆるベルリンの壁の崩壊――あれはいったい何だったのか。
ここに振り返る必要があるんです。
「何それ」と思うかもしれませんけども、
実はその後、2000年頃から現在に続く現象というのは、とにかくこの時代に選ばれたリーダーたちによって動いてきたわけです。
では1989年に何が運営されたのか。
ベルリンの壁崩壊の発端は、実はハンガリーなんですよ。
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ここ重要です。
ハンガリーで、東ドイツの反体制側の人たちが集まって、「出口を開けろ」と言った。
そしたら開いちゃった。
「あそこから出られるぞ」となって、ブワッと人が動いた。
どこかで見覚えがありますよね。
今、中南米からエルサルバドルあたりを起点に難民がわっと北上している。
そして、トランプが国境に兵隊を配備している。国防総省も発表していましたが、5200名。
ただ、5200人じゃ済まない。何万人、下手したら何十万人になるかもしれない。ダーッと来るわけですよ。
つまり、これはベルリンの壁と同じことをやろうとしているんです。
自由を求めて――という建て付けに見える。
でも実際には、「歴史は繰り返している」ということなんですよ。
ベルリンの壁の崩壊のときも、フェンスをガンガン叩いていたら、パッと開いた。ダーッと走り始めて、ブワーッと広がった。
今の米墨国境のフェンスの話と、同じなんですよ。
この二つを頭の中で繋げられるかどうか。そこが重要なんです
実際に今動いていることは、1989年の前後と全く同じ構造です。
では、ベルリンの壁崩壊の時に、本質的に誰がコマンドを出していたのか。
端的に申し上げます。全体の総指揮をしたのは、ブレジンスキーです。
ブレジンスキーは、カーター政権時代の国家安全保障担当大統領補佐官でした。総監督です。
そして、シナリオを書いたのは誰か。
当時アカデミズムの中にいた、裏若き黒人の国際政治学者――コンドリーザ・ライスです。
彼女が「こうしましょう」というシナリオを書き、
「うん、いいね」と決まり、
その通りに誰が何をしたかというと、
バチカンがマネーを貸した
。
この時にはパナマも絡んでいて、ポーランド勢も絡んでいて、
全体として資金を調達し、東側社会におけるキリスト教系の反体制運動家たちに金が渡った。
では、そのを使って権力の座を得たのは誰か。
それがメルケルなんですよ。
だから、メルケルが終わるということは、
このバチカンマネーの「量」も「向き」も変わる、ということを意味している。
皆さま方はポーランドとかハンガリーを、単に旧ソ連の衛星国だと思ってるかもしれません。
でも、違う。むしろあっちの方が本質なんです。
そして、ベルリンの壁崩壊後、何が起きたのか。
EUの東方拡大という形でバーッと広がってきた。
しかし、
あれは結局、これから崩壊していく過程なんですよ。
創造と破壊。創造と破壊。
これから破壊フェーズに入っていく。
ただ、破壊だけでは大変なので、次の「創造」へ行かなきゃいけない。
それがどこかと言うと、東アジアなんです。
だから、株が上がった下がったという話も、結局は大きなところで言えば、
我が国が「作られるフェーズ」に入るのか、
それとも「壊されるフェーズ」なのか、
それによって日本のマーケットに金を突っ込むべきかどうかが決まるわけです。
つまり、本当に何が動いているのかを認識できていない方は、
これから、全部持って行かれることになると思います。
皆さま方、だってそうでしょう。
「100歳まで働きましょう」と政府が掲げている。要するに年金がないんですよ。これは国家的詐欺です。
どうやって暮らすのか、という話ですよね。
それ以外にも、緊急避難的な嘘とか、そういうレベルを超えた、
「ノーブル・ライト」だとか、「高貴な立場だから真実を知らせない」だとか、そんな話では済まない、とんでもない出来事が色々起きている。
だから皆さん、気づかなきゃいけない。
そして、気づいた後に大事なのは、どっちに向かうのかです。
私憤なのか、それとも公憤なのか。
私憤の一歩手前くらいまで来ているな、と思うのが、渋谷のハロウィンです。だんだん暴徒化してきている。ああいうのは最悪の形で地獄に落ちる可能性もあります。
しかし、感情の動員というのは、現実に人を集めるんですよ。
正面から論理的に呼びかけても、誰も集まらない。
でも感情に訴えると、来るんです。
今は単に「ハロウィン」になってますけど、あれがいつ暴徒化するか。
それが大衆運動になり、我が国の政治体制をどう変えていくのか。
ここに資金と人が投入されていくことは明らかです。
私は先ほど申し上げた通り、世界は表・裏・闇・光で動いている。
そして光の世界そのものは、王族たち、やんごとなき方々が直接動くわけではない。
彼らは枠組みを考える。
しかし、それを翻訳して具体化し、新しい国づくりをしていく人が必要なんです。
それが、例えばメルケルだった。
しかし、ここで思うわけですよ。
「待ってよ」と。
ドイツには王様がいないことになっている。
ヴィルヘルム2世が最後だったことになっている。
でも本当にホーエンツォレルン家が“いない”のか。
そういう話なんですよね。
そういう意味で言えば、我が国は違う。
我が国の本当の権力の中心には、光を抱えている。
これはすごい存在です。
だから私は、今起きてくることを的確に掴まないと、
皆さん、本当に身ぐるみ剥がされると思っています。
株が上がった下がったなんて、そんなレベルじゃありません。
「一体何が起きてくるのか」――ここです。
要するに、狭き道は高きに至る。
今はパック・ジャポニカが大変なんです。
我が国が世界の中心になるのか?と思うかもしれない。
でも、なっていくんです。
このプロセスに主体的に関わるのか。
それとも「あれが悪い」「俺は知らない」と言って私憤の世界に生きるのか。
そこが分かれ道です。
というわけで、世の中に偶然はありません。
世界全体のシナリオ、いわゆるグローバル・ガバナンスというものがあり、
そのシナリオを書いた上で運用している。
そしてアンゲラ・メルケルの退任によって、ひとつが終わる。
終わるからこそ、次が始まる。