飲めないオンナ パート2
川上翠さんは少しポッチャリした色っぽい60代前半、自称頑固で高慢ちき、そして怠慢、グータラ。
1年前、わたくしの第2の趣味、ボウルルームダンスで知り合いました。いつも素敵な髪型に拘りの髪留めをし、色っぽいダンスウエアにシューズも何足も揃えて、ダンスを楽しんでいらっしゃいます。殆ど頂き物、お下がりで揃えているわたくしとは大違い。翠さんからも細いお母様が履かれていたダンス用のスカートや翠さんが飛び付いて買ったは、小さくて着られなかったという可愛いシャツも頂いているのです。
ある日、わたくしの診療所に遊びに来られた際、マルチカロテノイドについて書いたわたくしの前々著をお貸ししたところ、早速可愛がっていらっしゃる10歳のトイ・プードルのプーちゃんにマルチカロテンのサプリメントを試したいと言われました。
プードルのプーちゃんとは、簡単に命名されたようで…。
うちの柴ミックスに「シバヤン」と命名した時、他人から大笑いされたのを思い出させました。わたくしとしては可愛い名前だと思ったのですが、時々遊びに来る弟は16歳で死ぬまで「サブ」と呼んでいました。
話は逸れましたが、翠さんにサプリメントを分けてほしいと言われた際、前著「ふりむけばニョウタリアン」をお渡しし、「サプリメントより、ニョウの方が良いと思いますよ」と提案したのにもかかわらず、「サプリメントの方がいい!」と言われました。
プーちゃんは2年程前に、他院で奥歯を全て抜かれ、その後間もなく、口から白濁したヨダレが連日、連夜出ていて、アクビをする度に痛がっていたそうです。
彼女は苦しむプーちゃんが氣になり、毎晩ゆっくり眠れなかったとのこと。
それが、サプリメントを食べ始めて3ヶ月した頃から、ヨダレは止まり、アクビをしても痛がらず、上機嫌になったそうです。
サプリメントですっかり良くなったのにもかかわらず、このサプリメントは使い続けた方が良いことを理解して、買い続けている翠さんに、わたくしはダンスのレッスンで会う度に、「サプリメントよりニョウの方が良いですよ!無料だし、安心だし」と言っても彼女は頑なにニョウは不採尿?不採用。
「ふりむけばニョウタリアン」を読んで、ケラケラ笑いながら面白がるも、彼女はニョウを飲まず、プーちゃんにも与えないのです。
庭でプーちゃんのニョウを採ろうとしたら、プーちゃんの放尿が止まったとのこと。また、フェイスブックでペットシートの上に溜めたニョウの写真を見ても、「これなら採れる」と思っただけで、実行にすら移さないのでした。
ダンスでわたしのガリガリの身体をジロジロ眺めながら「65?…バスト…」と笑いながら、「痩せたい」と言われるのです。わたしはその度にニョウをお勧めするのですが、翠さんは「信じていない訳ではないけど、一歩踏み出せないわ!交通事故か癌にでもなれば飲むわ」とのこと。
「それまではサプリメントが効いているから、それで良いの!そんなに高くないし(笑)」とのこと。
自称、怠慢でグータラな彼女ですが、ご高齢のお母様とおば様のお世話もある中、ダンスはどんなに忙しくても殆ど皆勤。「ストレス発散しなくちゃ!」とのこと。週2回、1回2時間ほどのレッスンは家事を圧迫すると思うのですが…。
それにしても、ダンスは魔物です。彼女は覚えも良く、上手なのですが、わたくしは覚えも悪く、センスもないのは百も承知。
しかし、とにかく時間を忘れる程楽しいのです。
「そろそろ諦めて、面を被って顔を隠せる剣道を習えば?姿勢も良くなるよ」と言う母の反対を押し切り、レッスンに出て行くのです。
音に合わせ身体を動かすことは痴呆防止になるという大義名分の下、身体が動かなくなるまで、続けると思います。
夢?目標はデモンストレーションで、わたくしのオリジナルのダンスを踊ること。
線路近くのダンス教室に行く時、わたくしは草刈民代様になったような錯覚を起こし、周防監督にこの本を映画化してもらいたい、なんて思っています。ニョウを飲むと「ニョウさえ飲めたんだから!」と何でも出来るような錯覚か幻覚?を起こすのが大きな勘違いと先人達も書かれていました。
因みに、周防監督はニョウタリアンのさくらももこさんと「さるのこしかけ」の中で対談されています。
Shall we dance? ならぬ、Shall we drink?