客観的に見れば分かる事実。それは、もちろん、ただの理由付けに過ぎません。
なぜなら、新しいテレビが欲しいときと同じ事を言われているはずだからです。
古いデザインだから。部屋の雰囲気に合わないから。リモコンが効かなくなっているから。
でも、本当の素直な気持ちは、新しいテレビが兎に角欲しいってこと。
その部分は、なかなか前面に出て来ないものなんです。
これが、浮気問題となればなおさら。
「新しい彼女のスタイルが好きだから、浮気しています。」なんて、口が裂けても言う訳ありません。
その代わり、「お前が子供ばかり見ていたから」などと、責任をなすりつけられることになります。
これが正当化するための理由付けと言うことですね。
新しいデザインで、機能も満載、そして美しい液晶のパソコン。
片や、型落ちの数年前から使っているパソコン。でも、中身は大切な家族との思い出写真が入っています。もちろん、現役で使えます。
その2つパソコンを前に、何を思ってどちらを選択するか。
選ばれる側のパソコンには感情はありません。
選ぶ側だけ、様々な想いを胸に考え、結論が出ます。
新機能、ステキなデザインに勝てるのは、見た目では判断出来ない思い出や、慣れ親しんだ環境。
その思い出を捨て、慣れ親しんだ環境さえも手放してしまうのか、それとも踏みとどまるのか。
人は新しいものを手にしようとしたとき、今まで大切にしていたものさえも、理由付けして決別することがあります。
それは、残念ながら夫婦や家族という関係でも同じ事が言えるのです。
それを踏みとどまらせるために、何が出来るか?
それは、怒りまかせで、ののしることではありません。
もちろん、問い詰める事でもありません。
もう一度、どんな思い出があったのか、教えてあげることです。
もう一度、慣れ親しんだ環境が当たり前の様にあったけれど、それが当たり前ではないことを教えてあげることです。
相手に対して、強制ではなく、心に響く伝え方が出来たとき、何かが変わるはずです。