今日は、
上田勇一先生の専門、
ヨーロッパ古典絵画技法の1つである
テンペラをご紹介。
皆さんテンペラってご存知ですか?
例えばこんな作品↓↓
ジョット『荘厳の聖母』
私(スタッフ)の解釈で分かりやすく言うと、
絵具と乳化系接着剤を混ぜて描く技法。
言い換えると
乳化系接着剤によって、
顔料を接着させる技法。
そして、この接着剤の種類によって大きく3つあります。
1、卵黄のみ(卵黄+顔料)
2、テンペラグラッサ(卵黄+油+顔料)
3、混合技法メディウム(卵黄+油+水+顔料)
②カゼインテンペラ
③にかわテンペラ
こちらも参考に(笑)↓↓
上田先生にテンペラについて聞いてみると
「テンペラの魅力は
油絵具と親和性が高い、相性が良いこと。
テンペラというと、
卵と顔料を混ぜたものと
理解している人が多いと思うが
(上記①-1)
やってみたら分かるが
実際に使うときは、卵だけでは無理がある。
描きやすくするために、僕は
卵の中に乾性油と樹脂、水を入れる。
(上記①-3の変形バージョン?)
画家によってレシピは微妙に違う。
このテンペラだけで描いているのはボッティチェリなど。
ボッティチェリ『ヴィーナスの誕生』
画像はお借りしています。
油絵具が出てきてからは、
テンペラは主流ではなくなったが
油彩画の先駆けでもあるファンエイクも実は、
下地の層、下書きはシルバーポイントで描き
→テンペラで彩色→油彩で仕上げをしていた。
これは、一般の人は知らない、気付かないかもしれないが。
表面を滑らかにするために、
表面の微細な突起をカミソリで削る。
そして、テンペラの上に油絵具を薄く擦り込む。
仕上がりが油絵だから、油絵といっているけど
実は下にテンペラで描き
上に油彩という描き方は、今も続いている。
「混合技法」という。
この「混合技法」描き方を
現代的によみがえらせたのが
ウイーン幻想派
*ウイーン幻想派とは
オーストリアのウィーンに集まって
古典絵画技法(油絵の具とテンペラを併用した混合技法)
を再建させた一派で、1948年に創設された
そのウイーン幻想派の1人で、中心人物でもある
エルンスト・フックスという画家
こんな絵を描いた画家↓↓
その弟子であるマリレー・イヌボ
このマリレーが日本に来た時に
僕が師事した高橋勉先生に
古典絵画技法を教えた。」
つまり
ウイーン幻想派のフックス
→マリレー
→高橋勉
→上田勇一
ってこと![]()
えーーーー、上田先生すごい![]()
![]()
今更ながら尊敬![]()
![]()
私にも先生のすごさがちょっと分かりましたよ~(笑)![]()
まだまだ先生の話は続きます。
「テンペラ画は、
今は「混合技法」で使うのが主流。
テンペラ→油彩→テンペラ→油彩と繰り返す。
(ミルフィーユみたい?
)
しかし、卵テンペラだと、
グラデーションがとても大変で、
匠の技が必要になる。
ボッティチェリも卵テンペラに
少量の樹脂と乾性油を混ぜていた可能性が大。
ボッティチェリのように
テンペラだけで描くには
卵テンペラでよいけど。
そこで、より描きやすくする為に
僕は、ガゼインテンペラ(前述②)
を使うようになった。
ガゼインとは牛乳の中の成分
昔は木と木をくっつける時に使われていたもの。
ガゼインテンペラ→油彩
→ガゼインテンペラ→油彩
の繰り返しという
新しい手法を生み出したんだよ。
そして、生み出された作品がこれ。↓↓」
えーーーーー、さらっとおっしゃいましたが
上田先生は
ウイーン幻想派から引き継いだ手法を
更に改善して、新しい手法を生み出したんですか![]()
![]()
ますます尊敬します~![]()
![]()
せっかくなので
上田勇一先生の作品を、もう1点ご紹介↓↓
上田勇一『季節をつげる』
サイズ/直径200㎜
技法/銀筆、油彩、金箔、板
個人蔵
正確には、
バックはテンペラ&金箔を施し
真ん中の鳥は、シルバーポイントで描かれますね。
つまり、
シルバーポイントを前面にだしながらも、
テンペラを融合させるという独自な技法を確立した
と言うことになります。
またもや
これまで、存在しなかった技法
を確立![]()
上田先生はこのようにして、
古典技法をベースにどんどん進化させるのが、
画家の役割だと。
真似したくても、
とうてい真似できない領域に達することが、
喜びであり芸術をやる面白さでもあると。
わたしゃ、とんでもない画家のもとで
働いてるんだにゃ~![]()
(何故に猫??)
------------------
シルバーポイント(古典絵画技法の1つ)についての記事はこちらから↓↓
第5回目:6月6日(土)14時~15時半
第6回目:6月20日(土)14時~15時半
水彩絵具と色鉛筆を使って
チヨドリとタチヤナギの絵を描きます。
世界絵画大賞展応募者への
レベルアップアドバイス
①愛媛県松山市のアトリエに作品と画材をご持参いただく
②ZOOMオンラインにて
(パソコン・タブレットがあればどなたでも可能。
スマホだと、ちょっと見えにくいかな。。。
2回目 5月30日(土)13時~15時
*お一人様1回30分、1回のみでも可能
*個別レッスン
「世界絵画大賞レベルアップレッスン希望」とメッセージ下さい。
当日、画家上田勇一がレベルアップに向けて
全力でアドバイスさせていただきます。
お申込受付後、カード決済URLをお送りします。
公募展入選した生徒さんが何人もいるのは事実ですが
入選をお約束するものではありません。
ご了承下さいませ
でもやるからには、格段レベルアップを目指して
ご指導致します
「世界絵画大賞展レベルアップアドバイス」詳細はこちらから
×上田勇一の対話型アート鑑賞会
◆日時:6月14日(日)当日は満席となりました。
是非、録画受講にて上田勇一作品をご堪能下さい。
◆お申込方法:【上田勇一絵画教室】LINE公式アカウントより
「鑑賞会録画受講希望」とメッセージ下さい。
◆参加費:録画受講2,100円
カード決済。お申込受付後、カード決済用URLをお送りします。
対話型アート鑑賞会の記事はこちらから
・上田勇一絵画教室で学べる11技法の紹介
・デッサンの基本(明暗の付け方)
・水彩絵具の基本(色の作り方)
約2時間40分 1,500円
「はじめての絵画」レッスン詳細はこちらから








