「マイディアミスター」は名言の宝庫なのでして、前回はSF的な未来予測の話だったのですが、今回はスピリチュアルな話題です。
行きつけの飲み屋で主人公ドンフンがなぜ転生があるか知ってると断言するのです。これは俄然気になるところ。
この世を自分の家だと勘違いして帰ってくるんだというのです。
生まれ変わらないと本当の家に帰れるということなので、あの世が本当の家、この世が仮住まいということになりまして、空観を得られず仮観に囚われこの世に執着し一切皆空諸行無常を悟らないがゆえに輪廻転生を繰り返しているという仏教的な趣きを呈して来ます。
韓国はクリスチャンが多いのでキリスト教的な神の国と地上の国の対比にも通じるものがありそうな気もします(キリスト教には輪廻転生という概念はないのですが)。
というのも、どうやったら生まれ変わらずに本当の家に帰れるのかという問いに対して飲み屋のママが、アンタバカァ?というていで「憎む憎む憎む心を捨てて惜しまず惜しまず愛を与えれば」いいのだ、と隣人愛を力説するからです。
この場面に先立って、主人公ドンフンと派遣社員ジアンとの会話の中で、艱難辛苦を舐め尽くしているジアンが、何度も生まれ変わって3万年くらい生きてる気がすると言うところがあり、このくだりは単なる飲み屋の与太話ではなく、なんともどっしりと重みのある話なのです。
そして、「憎む心を捨てて惜しまず愛を与える」というママの言葉がまたなんとも味わい深い伏線になっていたことに今気づきました。
繰り返し見ると発見があるものです。
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