英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。
「学校で習った英語なんて、社会に出たら何の役にも立たない」
そういう声を、これまで何度も聞いてきました。
そう思ってしまう気持ちは分かりますが、全面的には同意できないんですよね。
1. なぜ「役に立たない」と言われるのか
学校英語が役に立たないと感じる理由は、だいたい次のどちらかではないでしょうか。
- 試験のために詰め込んだだけで、実際に使う練習をしなかった
- 「話せない・聞けない」という経験が積み重なり、自信を失った
確かに、読み書き中心でスピーキングやリスニングに時間を割けなかった時代の英語教育には、限界があったと感じます。
ただ、これは「学んだこと自体が無駄だった」というより、「使い方や練習の機会が足りなかった」という話ではないでしょうか。
2. 学校英語が「基礎」として機能する理由
英語力を家に例えると、文法・語彙・読解力は「土台」にあたります。
学校で学んだ英語は、この土台を作る上では、かなり役立っているんですよね。
「be動詞って何ですか?」「現在完了形と過去形の違いが分かりません」
こういった質問に答えられる大人は、実は多いはずです。それは学校教育のおかげです。
ゼロから外国語を学ぶことがどれほど大変か——語学習得の研究を見れば、基礎的な文法知識と語彙の蓄積がいかに重要かがよく分かります。
その土台がすでにあるというのは、決して小さなことではないと感じています。
3. 最近の中高英語教科書は質が上がっている
せっかくなので、もう一つお伝えしたいことがあります。
最近の中学・高校の英語教科書は、以前に比べてかなり質が上がっています。
扱われているテーマの幅も広く、英文のクオリティも高い。
実はこれ、大人がやり直し英語を始めるときの最初の教材としても、十分おすすめできるんですよね。
アマゾンでも中高の英語の教科書は買えますがかなり高価です。
このサイトであれば送料はかかりますが、定価で買うことができます。
今の教科書はQRコードがついていますので、音声を聞くことができるのでとても便利です。
後は教科書ガイドを買えば、大人の英語のやり直し学習にもピッタリです。
高価な英語教材を買うよりはるかに安上がりですよ。
4. Unlearnではなく「update」するという発想
最近、「アンラーン(unlearn)」という考え方をよく見かけます。
「古い知識をいったん捨てて、新しいやり方を入れ直す」という発想です。
ただ、英語学習においては、少し違う捉え方をしたほうが良いと私は感じています。
学校で身につけた知識を「捨てる」のではなく、アップデートするという発想です。
参考になるのが、『受験英語をバージョンアップする』という書籍です。
受験英語で培った知識を否定するのではなく、それを土台にしながら、より実用的な英語力へと積み上げていくアプローチが丁寧に解説されています。
「学校で学んだことを活かしながら、実際に使える英語へ」——そういう方向性を模索している方には、特に読んでみてほしい一冊です。
5. 私自身の経験から
少し個人的な話をすると、私自身も学校で学んだことは、英語に限らず色々な場面で役に立ったと感じています。
たとえば、高校で学んだ古典・漢文は、日本語の文章を読む力に影響していますし、数学で鍛えた論理的思考も、論理的に物事を考えたり、話すことに生きています。
英語も同じです。試験のために詰め込んだはずの語彙や文法が、通訳・翻訳の現場で「あ、これあのときやったやつだ」という形で出てくることは、今でも少なくありません。
あのとき学んでいたことが伏線だったのか」と気づく瞬間、あなたにもきっとあると思います。
まとめ
- 学校英語が「役に立たない」のは、学んだ内容の問題ではなく、使う練習が足りなかったから
- 文法・語彙・読解力という土台は、すでにあなたの中に積み上がっている
- 最近の中高教科書は質が高く、やり直し学習の入口としてもおすすめ
- アンラーン(捨てる)ではなく、アップデート(バージョンアップ)という発想が有効
学校で学んだ英語は、決して無駄ではありません。
それを「使えない英語」と切り捨てるのではなく、実用英語への橋渡しとして活用する——そういう視点に切り替えるだけで、学習のハードルはずっと下がるはずです。
せっかくこれまで積み上げてきた土台があるのですから、ぜひ活かしていきましょう。
一緒に英語学習を頑張りましょう!
皆さんは学校で学んだことが、後になって「役に立った」と感じた経験はありますか?是非コメント欄で教えて下さい。
ご意見、感想大歓迎です。








