長男がいなくなった。

ほんの10分の間。

旦那に頼んだ私がバカだった。


外はどんどん暗くなる。

私の住んでいるところは新興住宅地だが回りは田んぼ。

暗くて足元が見えず用水路に落ちる可能性もある。

なんたってまだ2歳児。

危険認知なんてできない。


近所の人も総出で探してくれた。

私はもう自分たちの力では無理なので

捜索願を出そうと旦那に言った。

こんな時でも旦那は世間体を気にして

捜索願を出そうとしなかった。

私は最悪の事態を覚悟した。

そうなれば私は旦那を一生許さないだろう。


一時間後長男は2キロ離れた国道沿いで見つかった。

一時間前たまたま新興住宅地付近で長男を見かけていた人が

国道沿いで一人で歩いている長男をまた見かけて

「あんな小さな子がこんな所まで一人でいるのはおかしい」というので

長男を新興住宅地まで連れて帰ってくれたのだ。

そこで知り合いに長男を見せ

「どこの子か知らない?」と聞いてくれたそうだ。

国道はトラックが多く、スピードを出している車も多い。

長男は横断歩道を渡った先にいた。

よく車にはねられなかったものだ。

探している間も旦那は子供の心配をしてなかった。

そのうち見つかるさ・・・と。

だから見つかったときも涙も流さないし

お~~おかえりって感じだった。


そういえば旦那はどんな人ごみでも子供と手をつながない。

一人で歩いて行ってしまう。


きっと旦那にとって私と子供たちは人生ゲームのピンクと青のピンなのだ。

自分の人生ゲームの車に乗せているだけ。

人生におけるパーツでしかない。

手に入れたらそれで満足。終わりなんだ。


そのことに気付くのにずいぶんと時間がかかってしまった。