長い間、乱蔵一筆啓上をお訪ねくださっている人なら、俺がどれほど娘を好きかお分かりだと思う。

幼い頃から、それはもう遊んだりからかったり親子漫才をしたりして過ごしてきた。

その娘が、近い将来に結婚します。

ええ、いよいよです。

昨夜、お相手の彼氏が御挨拶に来られました。

これがねぇ、本当に良い人でね。

で、あれだ。

 

「お父さん、お願いがあります」

君にお父さんなどと呼ばれる筋合いは無い

 

の出番ですよ。

我が家で夕食をとることになってましたんでね、例によってハレの日の定番であるチキン南蛮が山盛りです。

彼氏は久保田という名酒を持ってきてくれたんでね、ちびりちびりとやりながら、その瞬間を待ちました。

 

どきどき。

 

「お父さん、娘さんを僕に」

 

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

き、君にお父さんなどと ← 声うわずっている

 

とりあえず無事に終わりました。

 

次は結婚式か。

泣くな、きっと。

号泣するよな。

バスタオル持参だな。

しかも二枚は必要だな。