「つくねさん、ドラゴンボールが七つ揃ったら何を願います?」


などとK君は言うのである。

そやなぁ…まずはクリリンを生き返らせて貰おうかな


「お友達っすか。そんなんじゃなくて真面目に答えて」

大の大人がドラゴンボール云々を真面目にと。
君はどやねん


「俺っすか?えぇとですね、世界一の頭かな」


ほほぅ。頭回りが2mぐらいのか


「世界一の頭脳!世界一賢いのっ!」


賢いのっ!って言われてもなぁ…
そっちの君はどや?


「そうっすねぇ…やっぱり金かな」


ああ生臭い生臭い。
君ら、願い事が生臭い。もっとこう、軽やかな願い事を言うたらどないや

「例えばなんすか」


京都の三島亭ですき焼き食べたいとか


「神龍に頼むんすか。京都の三島亭ですき焼き食べたいって」


そや。そしたらやな、神龍が『たやすいことだ』って。
それとかな、肩こりを治してくれとか
『たやすいことだ』
お~、肩、めっちゃ軽いやん
あるいはやな、ビッグマックとコーヒーをくれ。
『たやすいことだ。ご一緒にポテトはいかが』
とかだな


「ち、ちっちぇぇ。何年もかけて七つ揃えてビッグマックすか」


ただのビッグマックちゃうで。
一瞬で出て来るんや。お待たせ無しや


「なるほど」


永遠の命とか使いきれない金とか、地球温暖化を戻してとかな、そういう重たいことばかり頼まれて神龍も嫌だと思うのな。
もっと軽い願い事でな、でもなかなか叶わない、ちゅなことがええねん


『願い事は何だ』

携帯の充電を

『たやすいことだ』


一瞬で満タン。どや。ええやろ。


「…はぁ。んじゃ例えば、前髪切りすぎたんで戻してくださいとか」


たやすいことだ。
シュンッ!


「あぁっ!前髪が戻った」




さて。


願いを言ってみなされ。