3月20日 23時47分頃
「春分」を迎えます
春分は、占星術では
「宇宙の新しい一年の始まり」を
意味するタイミングです。
太陽が牡羊座0度に入る
この瞬間のチャートは
これからの一年の
社会の流れを象徴する「春分図」
と呼ばれます。
「魚座新月の翌日」に迎える春分
そして今年の春分は、魚座新月の翌日に訪れます。
魚座新月は、浄化・手放し・統合を象徴する新月。
古い価値観や思考のパターンを溶かし、次のサイクルへ向かうための新月です。
魚座は12星座の最後の星座。
すべてを包み込み、終わりと統合を象徴します。
その魚座で迎えた新月は、これまで続いてきた流れを静かに手放し、新しいサイクルへ向かうための区切りとなります。
そしてその翌日に訪れるのが、宇宙の新年ともいえる春分。
魚座で溶けたもののあとに、牡羊座で新しい生命が生まれる。
まるで宇宙が深い呼吸をするように、終わりと始まりがひとつにつながるタイミング。
今回の春分図には、新しい命がこの世界へ生まれ出る瞬間のような、生命の息吹のエネルギーが満ちています。
太陽はIC「大地の記憶へ還るとき」
今回の春分図では、太陽がICに重なっています。
ICはホロスコープの中でも、ルーツ、祖先、土地、大地、家系、故郷、心の土台、そして集合的無意識を象徴する場所です。
そのICに太陽が重なるということは、これからの一年のテーマが「原点に立ち戻り、大地の記憶へ還ること」であることを示しています。
それは、自分のルーツとつながり、本来の生き方を思い出すこと。
祖先や家系、育った土地など、自分がどこから来たのかを思い出すこと。
自然のリズムや季節、山・水・土といった大地のエネルギーともう一度つながること。
そのとき、日本人として受け継いできた「いのちの記憶」にふれ、私たちは目覚めていきます。
そしてそれは、社会の成功や評価だけを基準にするのではなく、
どこで生きるのか。
誰と生きるのか。
何を大切にするのか。
という「人生の根っこに立ち戻る」ことでもあります。
遠くへ進むことよりも、一度立ち止まり、原点へ還ること。
そのとき私たちは本来の場所を思い出し、そこから新しい流れが静かに動き始めていきます。
牡羊座ステリウム「新しい生命の衝動」
今回の春分図では牡羊座に、太陽・月・金星・キロン・土星・海王星が集まり、牡羊座ステリウムが形成されています。
牡羊座は、誕生、生命、衝動、始まりを象徴する星座です。
これほど牡羊座のエネルギーが集まるとき、社会には「新しい生命の衝動」が生まれます。
それは「本当に自分として生きたい」という感覚として、内側から静かに湧き上がってくることもあります。
牡羊座は「火」の星座でもあります。
けれどそれは、大きな炎ではなく、私たちの内側に灯る小さな生命の火。
その火は、まだかすかな灯りかもしれません。
けれどその小さな火が新しい一歩を生み、新しい人生の流れを動かしていきます。
そしてその小さな始まりがやがて時代の流れさえも静かに動かしていくのです。
心・愛・いのち、そして大地の再生
牡羊座では、月・金星・キロンの近くに牡牛座のセレスが配置されています。
キロンは魂の傷、金星は愛、月は感情を象徴する天体です。
そしてセレスは、育むこと、生命の循環、大地の恵みを象徴する小惑星。
さらに牡牛座は、自然や大地の豊かさ、生命を育む土のエネルギーを象徴する星座です。
この配置は、傷ついた心を癒しながら、愛といのち、そして大地の生命がもう一度芽吹いていくような「再生のエネルギー」を示しています。
痛みを抱えたままでも、愛はもう一度芽吹きます。
そしてその愛が、新しいいのちを静かに育てていきます。
魚座「カルマの解放と魂の方向」
魚座には、逆行中の水星・火星・ドラゴンヘッドが重なっています。
魚座は、終わり、浄化、集合的無意識そしてカルマを象徴する星座です。
水星逆行は、振り返り、再解釈、再理解の時間。
火星は行動、ドラゴンヘッドは魂の方向を示します。
この配置は、長く続いてきた思考のパターンや社会の価値観が、静かに終わりへ向かう流れを示しています。
そして同時に、魂の方向そのものが新しい方向へと向きを変えるときでもあります。
パラスとベスタが示す「知恵と祈り」
今回の春分図では、魚座にある水星・火星・ドラゴンヘッドに、パラスとベスタが重なっています。
パラスは、知恵・洞察・パターン認識を象徴する小惑星です。
物事の流れを読み取り、新しい視点をもたらす力を表します。
魚座という集合的無意識の領域で、水星と火星に重なることで、思考や行動の奥にあるパターンを静かに見つめ直す力が働きます。
ベスタは、祈り・献身・聖なる火を象徴する小惑星です。
この配置は、思考や行動の奥にある「祈りのような意志」が目覚めていくことを示しています。
理屈や力で世界を動かすのではなく、感覚や洞察、祈りといった知恵が少しずつ目覚めていく。
そんな流れが、この春分図には示されています。
また、これらの小惑星は占星術では、女性的な叡智や女性性を象徴する天体とも言われています。
今回の春分図では、その小惑星たちが惑星に寄り添うように配置されています。
ジュノーが示す「対等な関係性」
もう一つ象徴的なのは、ジュノーの位置です。
ジュノーは、契約・パートナーシップ・対等な関係を象徴する小惑星。
ジュノーもまた、女性神話に由来する小惑星のひとつです。
今回ジュノーは、水瓶座の冥王星に重なっています。
冥王星は、破壊と再生、そして根本的な変容を象徴する天体です。
冥王星は現在、水瓶座にあります。
水瓶座は、未来、テクノロジー、ネットワーク、コミュニティを象徴する星座。
冥王星がここにある時代は、社会の仕組みそのものが大きく変わっていきます。
この配置は、社会の価値観が変わる中で、人と人との関係性や社会のつながり方も、新しい形へと生まれ変わっていく可能性を示しています。
それは、支配や役割ではなく、互いを尊重し合う「対等な関係性」へと向かう流れです。
木星蟹座「居場所の拡大」
アセンダント射手座の支配星「木星」は、蟹座8ハウスにあります。
蟹座は、家、家族、土地、居場所を象徴します。
これからの社会では、成功や競争よりも「安心して生きられる場所」が大切になっていきます。
春分以降、私たちは「自分らしく生きたい」という衝動と「安心して生きたい」という願い。
その二つの間で揺れながら、私たちは新しい生き方を見つけていくのです。
今回の春分図では太陽がICにあり、さらに木星が蟹座にあります。
どちらも土地やルーツ、大地とのつながりを象徴する配置です。
このことは、これからの一年が単なる拡大や成長ではなく、「どこに根を張って生きるのか」という問いへと、私たちを導いていることを示しています。
春分からの一年「大切にしたいこと」
今回の春分図を全体で見ると「海王星牡羊座」「冥王星水瓶座」「木星蟹座」という配置が生まれています。
この組み合わせが示しているのは精神性・コミュニティ・居場所というテーマです。
この一年は、前へ急いで進むよりも、まず自分の足元へ戻る時間。
どこで生きるのか。
どんな土地とつながるのか。
どんな人と生きていくのか。
社会の成功や拡大を追い求めるよりも、生き方の土台となる、大地とのつながりを思い出すことが大切になる一年です。
春分からの一年「7つのテーマ」
1、原点へ還る
自分のルーツや大地の記憶を思い出す。
2、人生の根っこを見つめる
どこで生きるのか、誰と生きるのか、何を大切にするのかを問い直す。
3、大地と結び直す
自然のリズムや土地のエネルギーと再びつながる。
4、生命の衝動が目覚める
本当に自分として生きたいという内なる声が動き始める。
5、心と愛がほどける
傷ついた感情や愛が、やさしく癒されていく。
6、新しいいのちを育む
芽生えた可能性を、時間をかけて大切に育てていく。
7、新しい始まりが生まれる
内側に灯った小さな火が、新しい流れを動かしていく。
大地の記憶に還り、いのちの記憶に触れる。
そのとき私たちの内側に、小さな生命の火が灯ります。
その火はやがて、新しい人生の流れを生み出し、新しい時代の扉を静かに開いていきます。
この春分が、あなたの中にある新しい生命の始まりになりますように。
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